ジョン万次郎も偉いが、この人も偉い。
日本のロビンソンクルーソーだ。
10数年に及ぶ無人島での生活の中で、最初の数年は、フライデーもおらず、一人で生き延びた。
漂流という不条理な定めに対し、体力知力に精神力に適応力で運を引き寄せた、不屈の自己との戦いがあったに違いない。
大海に放り出されるとはそういうことだ。
自力で自分を養い克己奮闘する力強い人間の原点というものがその人物を彷彿とさせる。
400年のときを隔てて、我々現代人にもまだ、その気力精神力順応力は残っているだろうか。
長平さんが食料としたアホウドリはもはや絶滅危惧種だ。
長平さんのような人間力が絶滅危惧種になり、我々がアホウドリになってしまわないことを願い思う。
諦めない ことをギリギリまで試されるような環境に身をおかれたときに、多分その力が問われる。
あきらめましたよどうあきらめた あきらめきれぬとあきらめた