南無煩悩大菩薩

今日是好日也

花を見て大地を思う

2011-06-04 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

大地に育まれた 種子は、

その時節が来ないと

芽を出さぬ、葉を出さぬ、枝を張らぬ、花を咲かせぬ、従って実を結ばぬ。

秩序を乱す事は大地のせぬところである。

大地はまた急がぬ。

春の次でなければ夏の来ぬことを知っている。

それで人間は、そこから物に序あることを学ぶ、

辛抱すべきことを教えられる。

また大地は詐(いつわ)らぬ、欺かぬ、またごまかされぬ。

大地は人間にとりて大教育者である。

大訓練師である。

人間は、これによりてみずからの完成をどれほど遂げたことであろうぞ。

-鈴木大拙-
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