“nobody is perfect.”

(source/Mexican graphic artist creates a Barbie without makeup)

・・・！

「ひとは一般に未知のものを既知の概念で色づけする。たとえば、死を眠りと呼ぶのは、外部からは死と眠りが似ているからだ。死を新しい生と呼ぶのは、死が生とは異なるものに見えるからだ。このように、現実との小さな誤解によって信仰や希望が作られる。幸せごっこを演じる貧しい子どものように、お菓子という名の、固くなったパンの皮を食べて生きているのだ。
しかし、人生とはみなこのようなものだ。少なくとも、一般に文明と呼ばれている特殊な生の体系はこのようなものだ。文明とは事物にふさわしくない名前を与え、その結果で夢見ることだ。この偽の名前と、本物の夢が一緒になって、新たな現実を創造する。事物は実際に別のものになる。私たちが別のものにするのだ。私たちが現実を製造するのだ。原料は常にそのままであり続けるが、人為的に与えられた形のために変化してしまう。松の木のテーブルはたしかに松の木でできているが、それはテーブルでもあるわけだ。そして私たちが座るのはテーブルなのであって、松の幹ではない。恋愛はたしかに性的な本能であろう。とはいっても、人は性的本能によって愛するのではなく、他の感情を仮定することによって愛する。そして、こうした仮定自体がすでに、実際は別の感情なのだ」。-フェルナンド・ペソア（Fernando Pessoa)不穏の書、断章より-

メイクアップをしていてもしなくてもバービーちゃんはバービーちゃんなのだが・・・

既知の概念を拡大し、「誰でも完全ではない」という大前提を忘れさえしなければ、救われることもたくさんあるだろう。