南無煩悩大菩薩

今日是好日也

満足して過ごすことの意味

2017-02-04 | 古今北東西南の切抜
(photo/Taishi Hirokawa,Sonomama Sonomama)

・・謙虚な人たちにはある一つの際立った特徴があった。

皆、高い自尊心を持っていたのである。彼らは自分が何者かを知っており、そのことに満足していたのだ。

また、謙虚さは卑屈な行動や態度ではなく、他者を敬う気持ちから生まれるものだということもわかった。

善行は、この種の謙虚さから自然に生じてくる。たとえば、ある人物のことをとても尊敬していれば、けっしてその人のものを盗もうとは思わない。また、嘘をつくこともないだろう。

外の世界に踏み出す時、絶対に謙虚な気持ちを忘れてはいけない。あなたが今までに得た学びはほぼすべて、自分より賢く、自分より経験豊富な人々からによるものだった。

しかしこれから付き合う人たちはもしかしたらあなたたちほど賢くないかもしれない。だから、もしあなたたちが自分より賢い人からしか学ぶものがないという態度なら、学習の機会はひどく限られるだろう。しかし、すべての人から何かを学ぼうという謙虚な意欲があれば、学習の機会は無限に広がる。

一般に、自分自身に本当に満足している場合のみ、人は謙虚になれる。そして、周囲の人たちも自分自身に満足できるよう、これを助けたいと思うものだ。

他者に対して攻撃的で、傲慢で、傷つけるような行動に出る人たちを見ると、その行動はほとんど例外なく自尊心の欠如を表している。このような人々は、他人を引き摺り下ろすことでしか自分に自信を持てないのである。

(切抜引用/クレイトンM.クリステンセン「ハーバード・ビジネス・スクール卒業生へのメッセージ」2011より)
コメント (2)
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