(picture/source)
“Law is to justice, as medicine is to health, as business is to ________.”
法は正義のために、医学は健康のために、そしてビジネスは________のために。
上記の空欄に言葉を埋めてもらおうとビジネススクールの学生にこの問いを投げかけると、決まって最初に訪れるのは「奇妙な沈黙」である。
そして教室は「我々は答えを知っているべきだ。なのに、我々はその答えを持っていない」という空気に包まれるのである。
それでもやがて、彼らは少しずつ自らの答えを語りだす。ある者は「ビジネスは利益、金銭、そして富のためにある」
別の者はより広範に「価値の創造や繁栄のため」などと主張する。
さらに他の者は「調整、交換、生産、そしてイノベーションのため」と述べ、
別の者はよりマクロ視点から「商業、経済、集合的な幸福、そして社会のため」と述べる。
そしてついには「自分の欲、権力、支配力のため」というものさえ出てくるのだ。
そもそも、現代社会におけるビジネスの目的は何だろうか。
驚くべきことに、この根源的な問いに、我々は世界共通のコンセンサスを持っていないのだ。
一人一人は固有の目的を持っていても、それを深く考えたことも、他者と議論したこともない。
そして、目指すべき共有の目的がなければ、規範的な理論は描けない。したがってビジネスには(少なくとも規範的な)理論はないのである。
-切抜/Harvard business review February 2018-
「これはビジネスですから」
と言われて安易に納得してばかりもいられないのである。
“Law is to justice, as medicine is to health, as business is to ________.”
法は正義のために、医学は健康のために、そしてビジネスは________のために。
上記の空欄に言葉を埋めてもらおうとビジネススクールの学生にこの問いを投げかけると、決まって最初に訪れるのは「奇妙な沈黙」である。
そして教室は「我々は答えを知っているべきだ。なのに、我々はその答えを持っていない」という空気に包まれるのである。
それでもやがて、彼らは少しずつ自らの答えを語りだす。ある者は「ビジネスは利益、金銭、そして富のためにある」
別の者はより広範に「価値の創造や繁栄のため」などと主張する。
さらに他の者は「調整、交換、生産、そしてイノベーションのため」と述べ、
別の者はよりマクロ視点から「商業、経済、集合的な幸福、そして社会のため」と述べる。
そしてついには「自分の欲、権力、支配力のため」というものさえ出てくるのだ。
そもそも、現代社会におけるビジネスの目的は何だろうか。
驚くべきことに、この根源的な問いに、我々は世界共通のコンセンサスを持っていないのだ。
一人一人は固有の目的を持っていても、それを深く考えたことも、他者と議論したこともない。
そして、目指すべき共有の目的がなければ、規範的な理論は描けない。したがってビジネスには(少なくとも規範的な)理論はないのである。
-切抜/Harvard business review February 2018-
「これはビジネスですから」
と言われて安易に納得してばかりもいられないのである。