(photo/original unknown)
自己実現者は、神秘的なことや先の見通しの立たないこと、あるいは、曖昧さや構造の欠如を楽しむことができる。
脳に損傷を受けた者や強迫神経症患者の態度とは極めて対照的である。
これらの患者には、統制や予測、将来、法や秩序、予定、分類、下準備(リハーサル)、計画といったことに対する、きわめて強烈で強迫的な欲求が認められる。彼らは未来を怖れており、緊急事態や予想外の事態に遭遇した場合に、即座に適切な行動を取るという自信がもてないらしい。
つまり、自分を信頼できないという気持ちと、自分には、予想外の事態や計画外のできごと、制御や予見が不可能なできごとを正面から受け止める力が備わっていないという不安感が入り混じっているのだ。これらはすべて、安全を求めるメカニズムであり、怖れや不安の生み出すメカニズムである。
いずれも、勇気の欠如、将来的なものに対する自信の欠如、自己に対する信頼の欠如を示すものなのだ。予想外の事態や未知の出来事、構造化されていない状況に遭遇した場合でも、これを正面から受け止め、防御的態度や防衛的態度に出ることなく、自分はこの状況に即興的に対処できるのだという天真爛漫な信念を保持するためには、ある種の勇気が必要とされる。
この勇気はまた、自分自身、ならびに恵まれた環境や未来などに対して、正当な信頼を寄せるということでもある。具体的な例を示した方が、わかりやすいだろう。
たとえば、会話の際には次のようなことがしばしば起こっている。つまり、相手の話を集中して聞いてはおらず、どんな答えを返そうかと頭の中で考えたり、下準備をしたりしていることが多いのだ。これは自分の即応能力に対する自信のなさ、つまり、前もって準備したり計画したりしないと、受け答えをする自信がないという気持ちの表れなのである。
よちよち歩きの幼児が、両親に対する完全な信頼を行動で表している様子を、映像で見てみるのもよいだろう。高いところから父親の腕の中へ飛び降りる子供は、父親を信頼しきっており、まったく恐怖を感じていないのだ。
-MASLOW ON MANAGEMENT
自己実現者は、神秘的なことや先の見通しの立たないこと、あるいは、曖昧さや構造の欠如を楽しむことができる。
脳に損傷を受けた者や強迫神経症患者の態度とは極めて対照的である。
これらの患者には、統制や予測、将来、法や秩序、予定、分類、下準備(リハーサル)、計画といったことに対する、きわめて強烈で強迫的な欲求が認められる。彼らは未来を怖れており、緊急事態や予想外の事態に遭遇した場合に、即座に適切な行動を取るという自信がもてないらしい。
つまり、自分を信頼できないという気持ちと、自分には、予想外の事態や計画外のできごと、制御や予見が不可能なできごとを正面から受け止める力が備わっていないという不安感が入り混じっているのだ。これらはすべて、安全を求めるメカニズムであり、怖れや不安の生み出すメカニズムである。
いずれも、勇気の欠如、将来的なものに対する自信の欠如、自己に対する信頼の欠如を示すものなのだ。予想外の事態や未知の出来事、構造化されていない状況に遭遇した場合でも、これを正面から受け止め、防御的態度や防衛的態度に出ることなく、自分はこの状況に即興的に対処できるのだという天真爛漫な信念を保持するためには、ある種の勇気が必要とされる。
この勇気はまた、自分自身、ならびに恵まれた環境や未来などに対して、正当な信頼を寄せるということでもある。具体的な例を示した方が、わかりやすいだろう。
たとえば、会話の際には次のようなことがしばしば起こっている。つまり、相手の話を集中して聞いてはおらず、どんな答えを返そうかと頭の中で考えたり、下準備をしたりしていることが多いのだ。これは自分の即応能力に対する自信のなさ、つまり、前もって準備したり計画したりしないと、受け答えをする自信がないという気持ちの表れなのである。
よちよち歩きの幼児が、両親に対する完全な信頼を行動で表している様子を、映像で見てみるのもよいだろう。高いところから父親の腕の中へ飛び降りる子供は、父親を信頼しきっており、まったく恐怖を感じていないのだ。
-MASLOW ON MANAGEMENT