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無住和尚の短編集に「沙石集」なるものがある。
そのなかの「無言上人ノ事」の一節に、「無言の行は無言の行である」と説明すればすなわちそれは「無言の行」ではなくなったと説く。
「無言上人ノ事」とは、ある山寺に四人の上人があり、共に座を並べて七日間の無言の行を始めたが、夜更けて灯が消えようとしたとき、まず下座の一人が承仕に火をかき上げよと口を開き、ついで次の一人が無言の道場にあってものを言うなと口を開き、第三の座の一人がこの二人を指して、二人ともものを言ったとして自分自身も口を開き、最後の一人も自分ばかりはものを言わなかったと、口を開いてしまうことを云う。
-引用/古田紹欽「仙厓」より
無いとすれば在ることへの欲望に囚われ、在るとすれば無いことへの執着に捕われる、哉。
無言に(言葉を見出せば)言あり、無音に(調べを聞き取れば)音あり、乎。
Silent Performance - John Cage - 4'33 - JOKES
無住和尚の短編集に「沙石集」なるものがある。
そのなかの「無言上人ノ事」の一節に、「無言の行は無言の行である」と説明すればすなわちそれは「無言の行」ではなくなったと説く。
「無言上人ノ事」とは、ある山寺に四人の上人があり、共に座を並べて七日間の無言の行を始めたが、夜更けて灯が消えようとしたとき、まず下座の一人が承仕に火をかき上げよと口を開き、ついで次の一人が無言の道場にあってものを言うなと口を開き、第三の座の一人がこの二人を指して、二人ともものを言ったとして自分自身も口を開き、最後の一人も自分ばかりはものを言わなかったと、口を開いてしまうことを云う。
-引用/古田紹欽「仙厓」より
無いとすれば在ることへの欲望に囚われ、在るとすれば無いことへの執着に捕われる、哉。
無言に(言葉を見出せば)言あり、無音に(調べを聞き取れば)音あり、乎。
Silent Performance - John Cage - 4'33 - JOKES