(picture/source)
コスト(費用・原価)とは、「ある目的を達成するために犠牲となった資源を貨幣的価値に測定したもの」である。
経営活動に当てはめれば利益を確保するのが第一義の目的なので、平たく言えばコストとは「利益を生むための犠牲」だといえる。
コストは二項対照性を秘めた概念であり、一方が他方の存在を前提として初めて意味を成す。コストの場合正確にはベネフィット(便益)が相方である。
では、利益を産むために支出されたのに結果として利益に結びつかなかった場合はどうなるのか。当然それをコストと呼んではならない。
かわってそれらは「ロス」ということになる。
しかし両者は混同されがちで、コストカットやコストダウンといった言葉が横行する。
本来のコストの意味からすればコストは常にかけるべき性格のものであり、これを惜しめば利益も減ることになる。
つまり理論的には、ロスをなくしていくためにコストを掛ければ利益は増えるということでもある。
-切抜/不詳
コスト(費用・原価)とは、「ある目的を達成するために犠牲となった資源を貨幣的価値に測定したもの」である。
経営活動に当てはめれば利益を確保するのが第一義の目的なので、平たく言えばコストとは「利益を生むための犠牲」だといえる。
コストは二項対照性を秘めた概念であり、一方が他方の存在を前提として初めて意味を成す。コストの場合正確にはベネフィット(便益)が相方である。
では、利益を産むために支出されたのに結果として利益に結びつかなかった場合はどうなるのか。当然それをコストと呼んではならない。
かわってそれらは「ロス」ということになる。
しかし両者は混同されがちで、コストカットやコストダウンといった言葉が横行する。
本来のコストの意味からすればコストは常にかけるべき性格のものであり、これを惜しめば利益も減ることになる。
つまり理論的には、ロスをなくしていくためにコストを掛ければ利益は増えるということでもある。
-切抜/不詳
(picture/source)
ちょくちょく天国へも遊びにいくという新興宗教団体の男の教祖さんはある雑誌のインタビューで、「次に生まれ変わったとき、女性だったらどうしようかと時々考えますよ。出産するときは怖いなとか、今から心配しています」とコメントしている。
それはどうでもいいが、ある女性が生理痛の激痛を大丈夫か?と尋ねられて、こんな受け答えをした。「この痛みも私の一部なんです」。
咽喉が風邪にやられるとやたらと痛いし痰がでる。それは細菌かウィルスかはわからないがそれらと戦った我が内なる免役細胞たちの討死、つまり戦士たちの奮闘とその死骸だともいえる。
というようなことをどこかで聞いた。
これを持って私は、痛みには天国と地獄が二項対照的に存在しているということだと云う考えに至る。
胃が健康な時には胃の存在を忘れて呑み呆けるように、痛みがあることで胃という存在とその有難さに思い至り感謝したりもする。
我ながらバカじゃないかと思いながらも、どこかが痛いときに、治るかどうかは別にしてこれは直そうとしているのだ、がんばれ私の痛み、と納得すれば痛いけれど苦痛ではなくなるのである。
ちょくちょく天国へも遊びにいくという新興宗教団体の男の教祖さんはある雑誌のインタビューで、「次に生まれ変わったとき、女性だったらどうしようかと時々考えますよ。出産するときは怖いなとか、今から心配しています」とコメントしている。
それはどうでもいいが、ある女性が生理痛の激痛を大丈夫か?と尋ねられて、こんな受け答えをした。「この痛みも私の一部なんです」。
咽喉が風邪にやられるとやたらと痛いし痰がでる。それは細菌かウィルスかはわからないがそれらと戦った我が内なる免役細胞たちの討死、つまり戦士たちの奮闘とその死骸だともいえる。
というようなことをどこかで聞いた。
これを持って私は、痛みには天国と地獄が二項対照的に存在しているということだと云う考えに至る。
胃が健康な時には胃の存在を忘れて呑み呆けるように、痛みがあることで胃という存在とその有難さに思い至り感謝したりもする。
我ながらバカじゃないかと思いながらも、どこかが痛いときに、治るかどうかは別にしてこれは直そうとしているのだ、がんばれ私の痛み、と納得すれば痛いけれど苦痛ではなくなるのである。
(illustration/Frank Vincent Zappa)
その歌手に記者が聞いたそうだ。
「なぜあなたは他の人たちのように反戦や愛の歌を歌わないのですか?」
聞かれた彼はこう答えたそうだ。
「今僕が歌ったのはデンタルフロスの歌だけれど、君の歯はきれいになったかね?」
その歌手に記者が聞いたそうだ。
「なぜあなたは他の人たちのように反戦や愛の歌を歌わないのですか?」
聞かれた彼はこう答えたそうだ。
「今僕が歌ったのはデンタルフロスの歌だけれど、君の歯はきれいになったかね?」
Leonard Cohen - Everybody Knows (Live in Dublin - edited)
誰でも、さいころに細工がしてあると知っている
誰でも、ひたすら幸運を祈りながらさいころを転がす
誰でも、戦争が終わったことを知っている
誰でも、いい奴たちが死んだのを知っている
誰でも、戦いが八百長だったと知っている
貧乏人は貧乏人のまま、金持ちはもっと金持ちに
世の中はこんなふうになっていると
誰でも、みんな知っている
-レナード・コーエン
誰でも、さいころに細工がしてあると知っている
誰でも、ひたすら幸運を祈りながらさいころを転がす
誰でも、戦争が終わったことを知っている
誰でも、いい奴たちが死んだのを知っている
誰でも、戦いが八百長だったと知っている
貧乏人は貧乏人のまま、金持ちはもっと金持ちに
世の中はこんなふうになっていると
誰でも、みんな知っている
-レナード・コーエン
(gif/source)
心臓は、血液を「送り出す」と「休む」を繰り返している。
呼吸には「吸う」と「吐く」を往復する自然のパターンがある。息を吐いたら、次は吸うのだと予測できる。
キャッシュフローでは、出費の時期の後には回収する時期が来る。
しばしばものごとは良くなる前に悪くなることが多いという。
生まれ変わりたいのなら、そのまえに死んでみる必要がある。
心臓は、血液を「送り出す」と「休む」を繰り返している。
呼吸には「吸う」と「吐く」を往復する自然のパターンがある。息を吐いたら、次は吸うのだと予測できる。
キャッシュフローでは、出費の時期の後には回収する時期が来る。
しばしばものごとは良くなる前に悪くなることが多いという。
生まれ変わりたいのなら、そのまえに死んでみる必要がある。
(gif/original unknown)
クレイグ・レイノルズは、鳥や魚、ミツバチなどが群れをつくる時のパターンに、気象と類似した点があることに気付いていた。
窓に一羽の鳥が飛びこんでくることはあっても、鳥の群れが飛び込んでくることはまずありえない。
鳥や魚、ミツバチの群れは、個体のときより最大50倍も環境の変化に敏感だ。つまり、単独でいるより、群れと集団を形成した方が、天敵や窓などの刺激に容易に反応できるということだ。
群れをこのように過敏にしているのは何だろう?レイノルズは興味を持ち、これは「部分」だけを見ていては説明できないという結論に達した。
個体の鳥をヒーロー的リーダーとみなすと説明がつかなくなる。
そこでレイノルズは鳥の群れを環境の刺激や変化に敏感にさせている相互作用のパターンに着目し、群れの行動をシュミレーションすることにした。(コンピュータでつくったバーチャルな鳥を使って実験した)。そして試行錯誤の結果、ついに相互作用の三つの単純なルールを導き出した。(四つ以上のルールを適用するとその敏感度が低下することも突きとめた。最小限かつ決定的なルールがあるらしく、それを超えると敏感さが妨げられる。)ストレンジ・アトラクタは、複雑系の特徴とされることが多いが、それ自体が複雑である必要はないのだ。次のとおり、びっくりするほど単純だ。
①ほかの鳥や物体(例えば、窓)との最小距離を保つ。
②近くの鳥と同じ速度を保つ(周囲の速度を三次元で計測)。
③群れの中心方向に進む。
三つのルールは常に働いていなければならない。たとえば、第三のルールだけが働いた場合、惨憺たる結果になることは確実だ。三つの全てが機能して、レイノルズがつくったバーチャルな鳥たちは、実際に空を飛ぶムクドリの群れさながらの、流れるような動きをする。
これは人間の集団でも実験できる。広い部屋の中で、一人ひとりが次の三つのことをするように指示するのだ。
①「目印」となる人を二人決め、これから数分間この二人から目を離さないようにする。
②空間内を誰にもぶつからないように動き回る。
③目印の二人からなるべく等距離を保つようにする。
全員がそうしているとき、だれかがバルコニーのような高いところから観察すると、本人たちは気付かないが、鳥の群れを彷彿とさせるパターンが見えるだろう。さらに、誰か二人を選んで、こっそりこう指示する。「目印の人から等距離を保ちながら、少しずつドアに向かって、ドアから出て行ってください」。一分もしないうちに、集団全員が部屋からぞろぞろ出ていくだろう。これは単純なルールがパターンを動かすことを劇的に示す実例だ。
つまり、複雑系を形づくっているストレンジ・アトラクタは、あとから見れば非常に簡単なルールによって規定されているかもしれないのだ。
-切抜/GETTING TO MAYBE 「誰が世界を変えるのか」より
クレイグ・レイノルズは、鳥や魚、ミツバチなどが群れをつくる時のパターンに、気象と類似した点があることに気付いていた。
窓に一羽の鳥が飛びこんでくることはあっても、鳥の群れが飛び込んでくることはまずありえない。
鳥や魚、ミツバチの群れは、個体のときより最大50倍も環境の変化に敏感だ。つまり、単独でいるより、群れと集団を形成した方が、天敵や窓などの刺激に容易に反応できるということだ。
群れをこのように過敏にしているのは何だろう?レイノルズは興味を持ち、これは「部分」だけを見ていては説明できないという結論に達した。
個体の鳥をヒーロー的リーダーとみなすと説明がつかなくなる。
そこでレイノルズは鳥の群れを環境の刺激や変化に敏感にさせている相互作用のパターンに着目し、群れの行動をシュミレーションすることにした。(コンピュータでつくったバーチャルな鳥を使って実験した)。そして試行錯誤の結果、ついに相互作用の三つの単純なルールを導き出した。(四つ以上のルールを適用するとその敏感度が低下することも突きとめた。最小限かつ決定的なルールがあるらしく、それを超えると敏感さが妨げられる。)ストレンジ・アトラクタは、複雑系の特徴とされることが多いが、それ自体が複雑である必要はないのだ。次のとおり、びっくりするほど単純だ。
①ほかの鳥や物体(例えば、窓)との最小距離を保つ。
②近くの鳥と同じ速度を保つ(周囲の速度を三次元で計測)。
③群れの中心方向に進む。
三つのルールは常に働いていなければならない。たとえば、第三のルールだけが働いた場合、惨憺たる結果になることは確実だ。三つの全てが機能して、レイノルズがつくったバーチャルな鳥たちは、実際に空を飛ぶムクドリの群れさながらの、流れるような動きをする。
これは人間の集団でも実験できる。広い部屋の中で、一人ひとりが次の三つのことをするように指示するのだ。
①「目印」となる人を二人決め、これから数分間この二人から目を離さないようにする。
②空間内を誰にもぶつからないように動き回る。
③目印の二人からなるべく等距離を保つようにする。
全員がそうしているとき、だれかがバルコニーのような高いところから観察すると、本人たちは気付かないが、鳥の群れを彷彿とさせるパターンが見えるだろう。さらに、誰か二人を選んで、こっそりこう指示する。「目印の人から等距離を保ちながら、少しずつドアに向かって、ドアから出て行ってください」。一分もしないうちに、集団全員が部屋からぞろぞろ出ていくだろう。これは単純なルールがパターンを動かすことを劇的に示す実例だ。
つまり、複雑系を形づくっているストレンジ・アトラクタは、あとから見れば非常に簡単なルールによって規定されているかもしれないのだ。
-切抜/GETTING TO MAYBE 「誰が世界を変えるのか」より