バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

意志は顔に出る

2012-04-17 14:53:53 | バネ
 宝塚音楽学校100期生の入学式見ました。テレビで。23.1倍の難関を突破した40名の挑戦者の顔。
 倍率が難関を示すのではなく、分母の質の高さなんですね。特異な学校であるだけに、「とりあえず受験してみっか」的な記念受験組はいないでしょ。それなりの意欲を持ち、それなりの準備をした人たちが分母を成すからこそ、倍率の数字の価値があり、入学式での感涙となるのですね。

 高校受験や大学受験の分母はどうだろう。公表される偏差値によって、だいたい同じレベルが集まるんだろうけど、「その学校にどうしても入りたい」という意欲度はバラバラ。どうしても入りたい組、とりあえず組、記念組。そういう母集団であることを考えると、最後まで粘り強く頑張り、もやもやしている母集団の中で強い光を放ち続ければ、もしかしたら分子に這い上がれるかもしれない。
 受験終盤になってくると、皆弱腰になってくる。そりゃそうだ。落ちると厭だものね。だから受験しないうちから、レベルを下げる人がいる。バネ生にもいた。急に弱気になって、志望校をいきなり2ランク落とすと言う。実はもともとそこに行きたかった、などともっともらしい理由までつける。だからチャンスなんですね。同じ場所でじっと頑張っていると、いつのまにか母集団がざわざわしてくる。(ちなみにこの生徒は、ランクを落とさず受験し、「あの時変えなくて良かった」と会うたび言います。)

 目標が10ならば、成果は5。100ならば、50。

 この話を8月にもしよう。10月にも、12月にもしよう。そして1月にも。
 
 と、あの宝塚音楽学校の新入生の顔を見て思った。