バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

読書感想文で四苦八苦

2012-04-26 08:01:49 | バネ
 「先生,この本おもしろいよ」って生徒から借りた本。
 その数日後、どうだった?と聞かれたので、次回までに読書感想文書いておくと約束する。
 
 約束したけど、さてなんて書こうかずーっと考えている。電車に乗っている最中、草取りしている最中、タマネギ刻んでいる最中。これだけ考えても、うまいことが思いつかない。読書感想文の原稿用紙を前にして,一文字も書けない子と同じ状態。状態は同じでも,状況は違う。書くネタはたくさんある。しかし、どれを書こうかと迷っている。沸き上がるネタは、どれも大人ならではの視点。この感想文読んであの子は「へー、なるほど!そういう視点もあったのか!」とは、ならないよねー、っていう邪念が手を止めてしまう。

 読み手を意識して書く。大人が子どもを導こうとして書く。こうなると道徳の教科書みたいになってしまい、きっと読む方はつまらないだろうな,という思いも手を止める一因となっている。

 子どものための絵本の掟は、登場人物である子どもの成長物語でなければならない。大人のセンチメンタルに包まれた,ほの悲しいお話は子どもには良くない。そうだよね。悲しい映画は一度見れば十分。いくら心動いても,2回見ようとは思わないものね。
 こう考えると,大人の生活感で書いた感想文では、おもしろくないだろうなと思う。

 春風亭昇太さん曰く、創作落語を作る時,書きながら「これ、おもしれー」って話しがどんどん書けたときはいいものができて、「あーして、こーして」って考えながら書いたときは、あまり良くない。同じ,同じ,コーチ劇によるサザエさんやOBA48の脚本作っている時,考えながら可笑しくってしょうがなかった。次々アイディアが沸いてきて、ストーリーがどんどんできていった。
 四の五の言わず、自分の心のノリのままに筆を動かす方が,いいものできる。
 そう考えると,思うままで読書感想文書いた方がいいかもしれない。

 まだ時間はあるから、どちらがいいか、どうするか、いろいろ考えてみよう。