バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

読解の扉

2012-04-14 07:23:43 | バネ
 2回目のパンセ。
 お話文の読解。

 もしあなたが俳優なら、悲しいを表現する時どうする?こんな質問で始まった。言葉で悲しいとは言わず,表情や動作で気持ちを表現するにはどうする。「うーん」と言いながら顔を作っている。文章ではこれと同じことが行われる。「悲しい」とストレートに書かず、演技を文章にする。お話文の読解は登場人物の『気持ち』読解がキーになるから、これらの演技にあたる表現をキャッチできれば良い。でもそれだけでは文の情緒はつかめない。「情緒って何?」って状態なんだけど、構わず説明を続ける。
 もしあなたが映画監督なら、これから始まる悲しいストーリーを予感させるために、オープニングはどんなシーンにする?
 これから読む文章にちりばめられた、その工夫箇所を全て示す。そしてそれがどのような効果をもたらしているかを説明。
 「いきました。」ではなく「いっちゃった。」と表記した意図等を読み解くうち、「情緒」の意味が理解できてきた様子。
 本読み経験が少ない子が、この辺りまで味わえるようになると本読みが好きになります。この日は、読解の扉をほんの少し開いた感じ。