バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

パンセ 作文の書き方

2012-04-21 17:27:50 | バネ
 3回目のパンセ。
 文章読解するなら、まずは書いてみよう。ということで2回読む練習したところで、いくつかのことを意識して書く日。
 たいてい子ども達は「作文きらーい」って言う。「何か書いていいかわかんない」からだそうだ。原稿用紙を睨みつけたまま、1時間に1行しか書けなかった子もいた。そんな経験すると、作文は苦手と意識にすりこまれちゃうよね。だからまずは書く楽しさを味わってもらうのが、第1回の課題。
 まずはいくつかルールを説明。

 与えられたテーマに沿って書く
 書き出しは会話
 タイトルに命をかける
 感動の中心を書く
 800字程度書く
 
 日常どこにもネタは転がっている。そんなネタを見つけるコツをつかんでもらうために、この日のテーマは「昨日のできごと」。今日じゃいけない、一昨日でもだめ。昨日あったことから、何か一つをクローズアップして書くようにと告げた。
 意外にもさらさらと書き始めた。原稿用紙1枚半を30分で書き終えた。初めてにしては、まず何かを書いたということで上出来。

 最初だから、原稿用紙の使い方、表記等何もチェックしない。では何をチェックポイントにしたかというと、感動の表現。何に心が動いたのか。どうしてそう思うのか。感動部分をどれだけ書いているか。
 子ども達は大抵一番肝心なところをサラリとかわしてしまう。感動は自分をさらけ出すことになり、多くは自分の弱みの暴露になってしまう。だから、無意識に肝心なところを素通りしてしまう。そこを一段一段と突き詰めていくと、実はこうなんです、と本音が導きだせた。
 そう、それを書くんです、というと子ども達は少し分かった様子。

 『恥を書く』

 そして最後に、タイトルをチェック。
 「実はこのタイトルではダメだと思う。」と首をかしげている。タイトル付けを意識したということだけで、もうかなり良い。そして,いろいろ一緒に考えた挙げ句、こんなタイトルにしたらと言うと、大きく頷いていた。

 次ぎは意見文に挑戦。