バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

白が次を誘う

2008-05-09 08:29:28 | 
 はじめて風景画に挑戦した。
 先生が決めた場所にみんなで車で向かう。
 あれ、なんでここ曲がるのと思いながら後ろをついていくと、田んぼ脇に車を寄せて
 「ここも描くのにいい場所いっぱいあるんだよね。」
 へー、そうなんだ。ここって、Yさんちの裏じゃん。
 「仲間と良くここで描くんだよ。」
 近場だけど、今日はここにしようということになる。
 風光明媚なところに住んでいるんだね、Yさん。
 公園の駐車場では、朝から昼過ぎてもサラリーマン風の人が車の中で休憩していたり、釣り糸たれる人がいたり、布教活動の集団がいたり。向こうから見れば、絵なんか描いている集団が来たと見えるのでしょうね。

 草や水の匂い、鳥の声、魚がはねる音。
 飛んできた草が画面に張り付いてしまい、それが絵の一部になる。
 
 「早い人は30分くらいで描き上げるよ」
 油絵は重ねることが魅力と思っていたが、景色を描くときは瞬間に感じた色をその場で置くものだと教えられる。だから事前に効果を計算して、家で下塗りしてくるのだという。
 勢いでざっと描き上げ、終了にしようかなと思っていたら、おもむろに先生がホワイトをべったり乗せた。画面では一番奥の部分なのに、絵の具の盛り上がりで、そこが最前面に出てしまった。ということはさらに全体を描き上げなければならない。
 「どうする?」ときた。
 「納得いかなかればこの白削ればいいし、周りももっと描き込んでもいいし」と続ける。

 後日また来て描こう。景色は現場で仕上げるのだから。

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