普段生活していて、食生活や、生活習慣で体調に影響が出ますが、機械も同じで、バイクの場合、使用している油脂類や、使用している部品、使用状況によって車両の状態にかなり差がでます。旧型Vmaxで、同じ年式、同じような走行距離でも、ピンキリですので、中古車を購入する際は、要注意です。
クーラント漏れ、オイル漏れ、排気漏れの修理でお預かりです。エンジンを掛けるとオイルが出るので、オイル漏れから修理です。左側クランクケースカバーのガスケットが何カ所か吹き抜けています。修理事例で、ガスケットの吹き抜けはあまりないですが、過去の修理ミスや、使用しているエンジンオイルの影響があるかと思います。修理ミスは、人災ですが、エンジンオイルでガスケットやゴム類が痛む場合は、なかなか難しい問題です。
エンジンオイル漏れを修理したのですが、Vバンクセパーレーター部からもオイルが滲んでいたので、いやな感じがしていましたが、サーモスタット周辺からのクーラント漏れ修理に掛かる際に点検でラジエターキャップを開けるとエンジンオイルが出てきました。リザーブタンクもエンジンオイルが入っていました。とりあえず、クーラント(エンジンオイル混入)を全量抜き、通路をある程度洗浄です。
先に、サーモスタット周辺のパイプとOリング類の修理を行い、次にセパレーター部修理です。クーラントの通路も形状が複雑ですので、新しいクーラントを入れますが、しばらくしたら通路に残ったオイルが浮いてくるので、再度交換です。マフラーについては、転倒時にズレていましたので、いったん外して修正し、再度装着です。
最終チェックと試乗です。とりあえず、修理個所は問題が無さそうですが、2001年式で、製造後20年は経っているので、ゴム類が全体的にダメになってきています。オーナーに状況を説明し、納車になりました。
2021.12.22 作業担当 ヤダ(矢田)