米Googleが、2015年7月14日(現地時間)に公開した、Bluetooth Low Energy(BLE)ビーコンのオープンフレームワークです。「Eddystone」と綴ります。これは、英国にある灯台の名前のようです。
BLEビーコンとしては、米アップルの基本ソフトiOS7(2013年9月リリース)に標準搭載されている”iBeacon”が知られています。BLEビーコンから配信されたIDなどの情報は、iOS7以降のOSを搭載するアップル製の端末の他、現在では、米グーグルのAondroid 4.3以降のOSを搭載するAndroid端末でも受信できるようです。
飲食店やスーパーなどが、ビーコンを活用し近くを通りかかった人にクーポンなどを送りつけるような場合、
(1)iBeaconの場合は、店側で専用のアプリを用意し、そのアプリを消費者のスマホにインストールしてもらう必要がありますが、
(2)エディストンの場合は、お店専用のアプリは必要なく、消費者のスマホにブラウザの”クローム”がインストールされていれば、その機能を利用してスマホ画面にお店のURLや店舗情報などを送ることができるようです。
iBeaconの場合は専用アプリを起動した人だけにしか情報を送りつけることができませんが、エディストンの場合は不特定多数に情報を送りつけることができます。ただ、受信したくない消費者にも届いてしまうという課題もあります。BLEビーコンについて、アップルとグーグルのどちらに軍配が上がるか注目されます。
なお、エディストンに対応した製品(ビーコン)を丸紅情報システム、ACCESSなどが販売しつつあるようです。
関連ブログ「ラピナビ エアツー」のサイトは、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/d/20150903です。