アマゾンが開発した、実店舗での買い物をレジなしで行える技術、即ちレジなし決済システムです。”Just Walk Out(ただ歩いて出ていくだけ)”を略したものです。実現には、カメラやセンサー、AI(人工知能)などが利用されています。
来店客の入店時、出店時に本人認証され、商品の購入額はシステムで自動的に集計され、(レジでの支払い処理なしに)出口ゲートから出るだけ(just walk out)で代金が本人の口座に自動的に請求される仕組みです。
入口ゲートでは、アプリのスマホ画面のQRコードをかざすか、手のひらをかざす(※)か、クレジットカードを挿入するかで認証を行います。出口ゲートでも同様です。
※ Amazon Oneと呼ばれる技術を利用。関連ブログ(“Amazon One(アマゾン・ドット・コム)”とは、2021.8.17)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/bcdeaea3d3bea7758e1bcbffd8169793です。
従って、店員や機械とも非接触で、レジ待ちのストレスを感じることなく買い物を楽しめることになります。
JWOは、最初の導入で注目された直営のコンビニ「アマゾンGO」(2018年1月~)の他、大型店である直営の食品スーパー「アマゾン・フレッシュ」(2021年6月~)や傘下の自然食品スーパー大手の「ホールフーズ・マーケット」(2022年2月~)の一部の店舗などに設置されてきていて、今後さらに導入拡大される可能性があります。
なお、参考までに、レジの省力化・効率化に関連する以下のような記事があります。
"店舗におけるレジの省力化・効率化策の動向と今後の展望"、流通経済大学流通情報学部紀要、23 (2), 25-43, 2019-03-10、https://rku.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7064&file_id=18&file_no=1