三菱商事がNTTとともに2021年度に設立予定の新会社の名称です。三菱商事51%、NTT49%の出資となっています。
両社の強みである産業知見とICT技術を集約し、変革実行パートナーとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)の土台づくりからビジネス創造までを一貫して支援し、日本の産業界全体のDXを促進させようとする狙いがあるようです。
DXサービスの第1弾として、食品流通分野を対象に、在庫削減(注:三菱商事子会社「エムシーデジタル」の開発した需要予測技術を利用)および受発注や決済の電子化(注:ブロックチェーンのスマートコントラクトを利用)といったサービスを一括で提供することを考えているようです。その後、あらゆる産業分野へも展開していく予定とのことです。
なお、三菱商事は、2019年12月にNTTと産業DXの推進に関する業務提携を行い、食品流通分野における食品卸の在庫最適化ソリューションの開発を進めてきています。即ち、メーカー、卸、小売りの在庫、受発注、需要予測等、企業内および企業間に散在するデータや気象予測情報等の外部データをデジタル技術でシームレスかつセキュアに連携する基盤の共同開発(注:「NTTデータ」と)、三菱商事子会社のエムシーデジタルとの共同開発によるAIエンジンを用いた(在庫削減に関する)実証実験を行ってきているようです。
三菱商事は、米IT大手のGAFAを意識しており、原材料の調達から消費者に至るまでの商流を網羅している点がGAFAにない強みと捉えているようです。
ニュースリリース(2021.3.23)のサイトは、以下です。
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2021/files/0000046778_file1.pdf(三菱商事サイト)
https://group.ntt/jp/newsrelease/2021/03/23/210323a.html(NTTサイト)