日立物流が2019年5月に策定した、2019年度から2021年度(自 2019年4月1日 至 2022年3月31日)を対象とした中期経営計画(ビジネスコンセプト)の名称です。
「未知に挑む」という当社グループのスローガンと上記ビジネスコンセプトを掲げ、『機能としての物流強化(スマートロジスティクス)を中核としながらも、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り、ロジスティクスの領域を超えた、新たなイノベーションを創出する』ことを基本的な方針としているようです。
このビジネスコンセプトについて、2021年1月12日、「LOGISTEED(※)」が掲げる姿へと変化・進化を遂げ、新たな存在価値を確固たるものとするとともに、さらなる企業価値の向上をめざすため、ということで、『DX戦略 -「LOGISTEED 2021」実現に向けて-』が策定されたようです。下方のサイトを参照願います。
※ LOGISTICSと、Exceed、Proceed、Succeed、そしてSpeedを融合した言葉で、ロジスティクスを超えてビジネスを新しい領域に導いていく意思が込められているようです。
これによりますと、DX(Digital Transformation)の方針として「CPS(Cyber-Physical System)と協創による価値の創造」が設定され、その下で主なDX推進施策として3つのエクスターナルDXと5つのインターナルDXが挙げられています。以下のようなものです。
<<エクスターナルDX(協創によりデータを価値に変えるDX)>>
1)SCDOS(Supply Chain Design & Optimization Services):サプライチェーン上の情報を一元管理・可視化し、課題解決をサポートする
2)SWH(Smart WareHouse):自動化・省人化のノウハウとデジタル技術を組み合わせ、業界ごとに標準化したものを提供する
3)SSCV(Smart Safety Connected Vehicle):IoTテクノロジーを駆使して輸送事業者の業務効率化、事故ゼロ化を支援するサービスプラットフォームのことで、このプラットフォームの構築により多様なパートナーとの協創により社会課題の解決に貢献する
<<インターナルDX(業務効率化によりデータを集約するDX)>>
4)デジタル事業基盤:社内の業務データや顧客のSCMデータを集約する
5)倉庫内デジタルPF(プラットフォーム):顧客業界ごとに庫内作業の標準化を行い、複数拠点の最適運営を実現する
6)基幹システム刷新:基幹システムを集約・統合し、基幹業務の効率向上とガバナンス強化を実現
7)RPA(Robotic Process Automation)導入推進:VC21活動(Value Change & Creation 2021年度、注:当社の業務改善活動の名称)の一環として実施
8)ポータルサイト構築:職位や所属などに応じて通知設定が可能なサイトを構築
DXにより、社内的には見える化・業務の効率化を達成し、対外的には、協創、オープンイノベーション、データ利活用を通して価値創造を図っていく、ということかと考えられます。具体的には、下記サイトのpdf資料の参照をおすすめします。
IRニュース(2021.1.12)のサイト(日立物流)は、https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/ir/corporate/vision/dx/です。
「DX戦略 -「LOGISTEED2021」実現に向けて-」(pdf資料)のサイトは、https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/ir/pdf/dx_strategy_20210112.pdfです。