靴専門店大手のエービーシー・マートが、2012年に導入したシステムです。”アイチョック”と読みます。このシステムを利用することにより、店頭にない商品をインターネット通販の在庫から注文することができます。「オムニチャネル」的な取り組みと考えられます。
スニーカーなどのようにサイズや色に対応して多くの在庫が必要となる商品の場合、店頭にすべての在庫を揃えるのが一般に難しい現状があります。その結果として、欠品による販売機会損失が生じてしまいます。このような問題を解消するために導入されたシステムです。
サイズは一致したものの、好みの色の在庫がない、といった場合、店頭にて、色違いの靴でサイズ確認ができると、その場で店員のタブレット操作により、好みの色をネット注文してもらい、会計を済ませると、後日、自宅で商品を受け取れる、というものです。システムの導入にあたり、ネット通販の在庫と店頭の在庫は、一元管理しているとのことです。
また、上記のような場合、ネット通販での売上げとカウントされるようですが、店員のモチベーションが下がらないように、店員の社員コードを端末から打ち込むようにしているとのことです。
ABCマートは、このような店舗を、2014年の秋までに、現状の200から600に増やし、2015年2月にはほぼ全部(800店舗程度)にする計画とのことです。