スマートフォン(以下、スマホ)向けの技術開発を手掛ける”トーンコネクト社(注:ニッポン放送が2012年2月設立、東京・渋谷)”が提供しているアプリで、電話のダイヤル音(注:プッシュホンのピッ・ポッ・パッ)を活用することにより、スマホ間などでURL情報を転送・共有することが可能です。
専用のアプリ”Toneconnect”をインストールしたスマホに、ピッ・ポッ・パッという音を伝えることによって、それを受けたスマホで特定のWebサイトを自動で開くことができるようです。
トーンコネクト社では、この技術を実現するため、ピッ・ポッ・パッという音とURLとの組み合わせの情報を顧客企業から受け取り、この情報をサーバーで一元管理しているようです。
スマホからスマホへURLを転送したい場合、まず、送り側のスマホは転送したいURLをサーバーへ送り対応する音のコード(tcode)をサーバーから受け取ります。受け取ったtcodeをスマホにインストールされた専用アプリでピッ・ポッ・パッという音に変換し、スマホのスピーカから受け取り側のスマホ(注:複数台でも可能)へ伝えます。受け取り側スマホは、これをマイク経由で専用アプリで受け取りtcodeに戻し、それをサーバーへ送ると対応するURLのサイトが開くという仕組みです。
スマホ間の転送として従来2次元コード(QRコード)の利用や赤外線通信の利用が知られていますが、それよりも手軽にかつ複数の相手に情報を転送できるとのことです。この技術を利用すると偽サイトで利用者をだますフィッシングなども防げるとのことです。
スマホ間でのURL共有の他、ラジオ番組での情報伝達や小売店の店頭でのキャンペーンなどへの利用も考えられているようです。
新会社”トーンコネクト”設立の発表(2012.3.7)のサイトは、https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/517037.htmlです。