毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「帰国者の友人達と春節を祝う」 2013年2月12日(月) No.562

2013-02-12 15:36:54 | 日記
昨日2月11日、大阪市淀川区の一角「ロマネハウス」で、ささやかな新年の会をした。
中国帰国者一世から三世までの十数人と、地元メンバー10人、
さらに今回は人民新聞社の山田さん、読売新聞大阪本社の石塚さんという
報道陣(!)まで遊びに来てくれた。
記事になるかどうかはちょっと分からないけど~。(*^_^*)

改めて振り返って見ると、
この「帰国者の友」は既に5年半も活動を続けている。
「八つあん・クマさん」のノリで、
「助け合いと言っても大上段に構えず、できること・楽しいことをやろう」
を合言葉にしてきたことが今まで続いた理由の一つかも知れない。
そうは言っても、「八つあん・クマさん」にも家庭の事情がある。
経済的にも楽じゃないわ、
身内が次々に介護が必要になるわ、
といった中で集まりに参加するだけでも大変なメンバーが多い。
こんなささやかな会を運営するにも、
やはり一人ひとりの社会的意識が必要なのをしみじみ感じる。
(苦労してようやく日本に帰ってきたのだから、
安心して楽しく暮らせるように手伝うのが地元民の務めだ)
という地元メンバーの想いと、
(日本社会に溶け込んで、地元の皆とともに、心豊かに生きていきたい)
という帰国者メンバーの切実な願いが結ばれてこそ、
ここまで来ることができた。
そして何よりも、
生身の人間同士が直に声を交わし、共感し合う経験の積み重ねが、
ときに文化や習慣の違いに戸惑ったり、歯がゆく思ったりしても、
さらに、近年の両国の政治摩擦に胸をふさがれながらも、
何とかやってこれた最大の理由だと思う。
私たちはもう、気心が知れた友人同士になっている。

昨日はそれぞれの近況と新年の抱負を述べ合った。
(人生に苦労がなくなることはないのだろうか)と呆然としそうなくらい、
自身や身内の病気、息子の失業、身内の介護・看取りなど、
近況報告ではたくさんの悲しみ、苦労が語られた。
それでも、この会でのみんなは明るい。
庶民は涙を拭き、不幸を冗談にして笑い飛ばしながら
生きていくしかないのだ。

帰りには帰国者の何人もから、
「先生、今度は尖閣問題の時よりもっと大変かも知れないから、気をつけて。」
「何かあったらすぐ日本に帰って来てね。」
という言葉をもらった。
『レーザー照射』報道のことを言っているのだ。
苦労してきた人たちの感じ方は、的を得ている。
中国への出発まであと2日に迫った。
気を引き締めつつも、中国の人々を信頼して行ってこよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする