ここ数年来、冬季・夏季休暇には大阪に帰り、
友人たちと会ってペチャクチャ喋るのだが、
普段元気な皆が、
日本社会のこと、学校のこと(学校の教員が多いので)などに話題が及ぶと、
雰囲気が変わる。
怒りと戸惑い、そして疲れがどっと噴出するのである。
ある人など
「大阪の街で、『ハシモト』なんて呼び捨てしたらアカンで。後ろから刺されるで。」
とまで(ジョークで)言う。
あの人の強権をもってすれば、モンスター・ペアレンツなんか怖くない…?
イヤイヤ、どうも強権の矛先はもっぱら内向きで、
モンスターの方向には向いていないようなのだ。
橋下市長の強力な政治主導で今春任用スタートした公募校長の評判は、
仲間内ですこぶる悪い。
だいたい、応募者928人の中から採用された民間校長11人中、
6人が何らかの不適格者であると公的にみなされているという。
例えば、
・セクハラ行為を繰り返し、減給処分
・3か月でさっさと退職
・虚偽アンケートを保護者に配り、厳重注意
といった具合だ。
他にも、
ある校長は、女性教職員6人に面談で
「なんで子ども作らへんの?」「結婚せえへんの?」と問い、
セクハラを指摘されて職員会議で謝罪した。
別の校長は教頭に土下座して謝らせ(半沢直樹の真似?)、
別の時にはふざけて生徒を川に落とした(けがはなかった)。
さらに、別の校長は無断で(出張や休暇の手続きを取らずに)
計3回、職場を離脱した。市外に長時間出かけたこともあった。
厳しい審査の末に、選び抜かれた人たちがこの様だ。
よほど変な人たちばかりが928人も応募したとは考えにくい。
選んだ人の基準が変なのだ。
誰が選んだかと言えば、橋下徹市長である。
現在、現場の教員たちはとことん疲れている。
うつ病などにかかって休む人は一般企業の数倍に及び、
病気休暇を取る者の60%以上が精神疾患だという。
病んだ社会の縮図のようなところ、
それが今の大阪の学校だ。
先生たちは、無理せんと、どんどん休暇取って休んでほしい。
為政者の強権に振り回され、ぼろ雑巾のようになってからでは遅い。
確か、どこかの学校の校長先生が朝会で子供たちにこう言っていた。
「いのち いちばん、
にこにこ にばん、
さんばん 何でもさっさとしよう」
(橋下大阪市長について言えば、「維新」の勢いに陰りが見えてきた。
中国に出稼ぎに来ているとは言え、一応大阪市民の一人として、
希望の光が微かに差し込んできた思いである。)
参考ブログ:内田樹の研究室(2013.09.20)「公募校長」の資質について
友人たちと会ってペチャクチャ喋るのだが、
普段元気な皆が、
日本社会のこと、学校のこと(学校の教員が多いので)などに話題が及ぶと、
雰囲気が変わる。
怒りと戸惑い、そして疲れがどっと噴出するのである。
ある人など
「大阪の街で、『ハシモト』なんて呼び捨てしたらアカンで。後ろから刺されるで。」
とまで(ジョークで)言う。
あの人の強権をもってすれば、モンスター・ペアレンツなんか怖くない…?
イヤイヤ、どうも強権の矛先はもっぱら内向きで、
モンスターの方向には向いていないようなのだ。
橋下市長の強力な政治主導で今春任用スタートした公募校長の評判は、
仲間内ですこぶる悪い。
だいたい、応募者928人の中から採用された民間校長11人中、
6人が何らかの不適格者であると公的にみなされているという。
例えば、
・セクハラ行為を繰り返し、減給処分
・3か月でさっさと退職
・虚偽アンケートを保護者に配り、厳重注意
といった具合だ。
他にも、
ある校長は、女性教職員6人に面談で
「なんで子ども作らへんの?」「結婚せえへんの?」と問い、
セクハラを指摘されて職員会議で謝罪した。
別の校長は教頭に土下座して謝らせ(半沢直樹の真似?)、
別の時にはふざけて生徒を川に落とした(けがはなかった)。
さらに、別の校長は無断で(出張や休暇の手続きを取らずに)
計3回、職場を離脱した。市外に長時間出かけたこともあった。
厳しい審査の末に、選び抜かれた人たちがこの様だ。
よほど変な人たちばかりが928人も応募したとは考えにくい。
選んだ人の基準が変なのだ。
誰が選んだかと言えば、橋下徹市長である。
現在、現場の教員たちはとことん疲れている。
うつ病などにかかって休む人は一般企業の数倍に及び、
病気休暇を取る者の60%以上が精神疾患だという。
病んだ社会の縮図のようなところ、
それが今の大阪の学校だ。
先生たちは、無理せんと、どんどん休暇取って休んでほしい。
為政者の強権に振り回され、ぼろ雑巾のようになってからでは遅い。
確か、どこかの学校の校長先生が朝会で子供たちにこう言っていた。
「いのち いちばん、
にこにこ にばん、
さんばん 何でもさっさとしよう」
(橋下大阪市長について言えば、「維新」の勢いに陰りが見えてきた。
中国に出稼ぎに来ているとは言え、一応大阪市民の一人として、
希望の光が微かに差し込んできた思いである。)
参考ブログ:内田樹の研究室(2013.09.20)「公募校長」の資質について