毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「大阪のおばちゃんと言われたくない」2014年11月22日(土)No.1035

2014-11-22 11:43:10 | 日本事情

「大阪のおばちゃんと呼ばないで!」と言う女性がいる。

私は北海道生まれの北海道育ちなので、

自分が大阪のおばちゃんだと思ったことはない。

中国で「ご出身はどちらですか」と尋ねられた時はいつも、

「北海道出身の北海道人です」

と答えていた。

しかるに、大阪市内に生まれ、市内で育った生粋の大阪人であるはずの我が友人、

フミちゃんは自分のことを「大阪のおばちゃんと呼ばんといて」という。

年齢的には立派なおばちゃんだと思うが、

彼女の訴えの主眼はそこにはない。

いわゆる「大阪のおばちゃん」たちのあまりの思慮の足りなさに憤慨しているのである。

橋下徹(現大阪市長)を熱く支持してきたのは多くの「大阪のおばちゃん」たちだが、

例えばこんな具合だ。

ある習い事の会に橋下徹が現れて選挙での支持を訴えたとき、おばちゃんたちは

「わ~、橋下さんてかわいい!お肌すべすべしているう~」

と、一気にファンになった。

当然、彼に投票したし、その後も、

「橋下さんのように強気でがんばってくれないと、この大阪は良くならないんちゃう」

と、橋下徹の攻撃的姿勢を(頼もしい)と評価する。

(これは、その習い事に参加した人から直に聞いたことなので信頼できる情報だ)。

 

フミちゃんは「アイドル投票じゃないっちゅーねん」とプンプン怒る。

で、生粋の大阪っ子のフミちゃんは、最近自分を

「大阪に住んでいるおばちゃん」と名乗っている。

十年前、「大阪のおばちゃん」は

『ちょっと厚かましいがコミュニケーション能力のある気さくな女性』

というプラスイメージで語られることが多かった。

今は、『何も考えないアホな女性』といった印象にスライドしてきている。

しかし、その『何も考えないアホ』というのは「大阪のおばちゃん」だけだろうか。

日本全国、多くの人が「大阪のおばちゃん」化しているように思えてならないのは、

私だけ?

コメント (4)
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