4年生の施芳芳さんから南昌の秋の便りが来た。
朝、キャンパスで本を読んでいて見かけたという植物の写真(下2枚)が添えられてあった。
ピラカンサ、またの名をトキワ山査子(サンザシ)、橘(タチバナ)モドキとも言うらしい。
この写真を見た翌日、
近所の家の前を通りかかったら葉や実の形状が同じものを見かけた。
中国原産で、アジア全域に分布しているという。
日本にはいつごろ伝わったのだろう。
こんなところにも中国との歴史的繋がりが見て取れる。
さて、立冬となり、大阪も晩秋の様相を呈してきた。
今パソコンに向かいながら、足元がスース―するのを感じている。
まだ冬の服も靴下も出していない。急がなければ…。
下の写真は先週水曜日の関大キャンパスの様子。
学校の敷地に樹木がたくさんあると、そこで学ぶ子ども達・学生たちは
それだけで落ち着いて澄んだ気持ちになれる気がする。
関西大学という名前を聞くと、エリート志向の留学生などは
「関西大学?それ、どんな大学ですか。東京大学とか京都大学なら分かりますけど。」
と鼻先で笑うかもしれない。中国の徹底した競争とランク付けの教育の下では、
子どもがそういう風に育ってしまう傾向が強い。
しかし、科目受講生として言わせてもらうが、私は関西大学がとても気に入っている。
樹木のせいだけではない。
この100%おばちゃん(否、おばあちゃん)は、
図書館で無料でコピーできないのかと聞いてみたり、
学生証があればただでインターネット使えるか尋ねたりするのだが、
職員は、ニコニコして丁寧に、丁寧に、応対してくれる(ああ、こりゃこりゃ。温泉だわ~)。
中国に行っている間に、学園祭は終わっていた。
エンタメ系ばかりの看板には、ちょっと心に淋しい風が吹くが、
これも日本だ、私の国だ~と諦めて、取り外し作業をしている学生たちを眺めるのであった。