大浦湾の瀬嵩には瀬嵩共同売店と金城商店という二つの店があります。
今日私は大阪に戻りましたが、
昨日、お世話になった二つの店に挨拶に伺いました。
下は金城商店の「オバア」です。
妹たちが本州に渡っても、長女の自分は家を離れず、
戦後、ずっと瀬嵩地域で自家製お弁当を売るなど
お連れ合いとともに店を経営発展させてきましたが、
歳を取るにつれて、縮小せざるを得なくなっている状態だそうです。
この一か月余り、この金城商店のおばあちゃんには、
たいへんお世話になりました。
『カビキラー』を買いに行ったところ、
「それは店には置いていないけど、ちょっと待ってね。」
と、奥から3分の1ほど残っている自分の家のカビキラーを持ってきて、
「まだこれだけ残っているから、ちょっとは役に立つでしょう。使ってね。」
と言ってくれるではありませんか。
(うわあ)と心が動揺しました。温かすぎです。ホロリ。
私が、夕食だけ辺野古闘争の長期滞在客向けに作っていると言うと、
ゴーヤやモーイーなどの野菜、売れ残りのパンなどをいつも分けてくれました。
辺野古ブルー(カヌー隊)のメンバーが夕方ビールを買いに行くと、
いつもスルメとかうまい棒とかおまけにくれます。
金城さんのオバアは
「全国から来てくれてありがとうね。何もできなくてごめんね。これ食べてね。」
と言ってくれるのです。
心に沁みる嬉しいことばでした。