菏澤学院日本語学科3年の王天華さん。
この真正面からの言葉『自由』はどうして選んだのか尋ねると、
「自由が欲しいからです」
と答えが帰ってきました。
昼食に食堂へ急いでいる時だったのでそれ以上は引き留めて聞きませんでした。
王さんは、福建省出身。
最近アルバイトで食堂の出前を始め、授業に遅刻したりしています。
でも、授業を聞く彼の目は、熱心で好奇心にあふれています。
上は4年生の国慶節土産。
何人かの学生たちが、故郷の町や家の味を届けてくれました。
学生と一緒に大学食堂で昼ご飯を食べながら、それぞれの故郷の話になり、
親戚の家の近くに山の湧水が美味しいところがあるとか、
10年後はそれがどうなっているか分からないとか言うので、
「環境を改善するために習近平さんが断行している規制はいいことなんじゃない?」
となにげなく言うと、
「おかげで潰れた工場がたっくさんあります。失業者があふれて、
近所で自殺者も出ました。食べていけないので、死ぬか泥棒になるか、
どちらかしか選べない人がたくさんいます。」
と、きっとした表情になりました。
「どの政府もいつも同じです。」とも。
ハッと目が覚めた気がしました。
この国の政府は有無を言わさずに制度改正を行うことがしばしばあります。
いちいち国民の意向に耳を傾けないのです。
それでも、
丁寧な改善指導や代替措置抜きには、環境対策だろうがなんだろうが、
今のシステムの中で生活している国民は困ってしまうのです。
ある部分は見事にアベ政権にも当てはまります。
国民の意見を聞かず、ゴリ押しする政権。とてもよく似ています。
さすが一衣帯水の仲ですね。
アベ政権の理想目標はきっと中華人民共和国政府なんですね。