日本語学科の3年生の中に、日本の武士語に興味があるという王さんがいます。
「かたじけない」「それがし」など、聞いてとても好きになったというのです。
私は武士の時代に生きてみたいとは決して思いませんが、
確かに、貧乏でも背筋を正し、正座して白湯をすするみたいな姿を想像すると、
その清貧さがすがすがしく思える今日この頃です。
というのも、あれです。
沖縄の環境監視等委員会委員が基地工事関連事業者などから寄付をもらっていたという
事実も酷いですが、それがばれてしまったときに、
お金を受け取った委員たちが口々に、
「基地工事の業者からお金をもらっても、公平に審査したら何も問題はない」
とぬけぬけと言うその神経に、
これが『武士は喰わねど高楊枝』と同じ日本人なのかと開いた口が塞がりません。
委員たちの肩書の立派なことと言ったらありませんよね。
京都大学(海洋生物環境学)教授:荒井修亮⇔800万円を受注業者からちゃっかり貰った人。
東京大学大学院教授・茅根創⇔移設事業を受注した五洋建設から200万円、建設関係コンサルタント・エコーから50万円の計250万円ただで貰っちゃった人。
全国水産技術者協会理事長・原武史⇔NPO法人・地球環境カレッジから年間200万円プレゼントされた人。
環境監視委員会とは何かと言うと、
前沖縄知事の仲井真さんが、選挙公約を翻して辺野古埋め立てを承認した時に、
条件として政府に要請したもので、朝日新聞デジタルの言葉を借りると、
《普天間移設事業を科学的に審議し、工事の変更などを国に指導できる立場の専門家が、事業を請け負う業者側から金銭支援を受ける構図だ。》
ということです。
しかし、この委員会自体、
「とにかく沖縄に基地を作る」という前提のもとに成り立っており、
「(こんな会は)役に立たないから潰した方がいいと思った」
と副委員長を務める琉球大学・東清二名誉教授は語っていらっしゃいます。
200万円だって、私の年間収入を遥か超えています。
800万円とか、よく簡単にもらえますよね。
お金をもらったら、そこで公平性は崩れるのです。
「お金を貰っても、くれた相手が望まない審査を公平にできる」
と荒井修亮(800万円の人)は言うんですと。
京都大学はこんな道理のイロハも分からない者をよく教授に据えていますね。
菅官房長官がこの人たちをかばって、
また一つ覚えの「問題ない」をリフレインしていると聞くにつけ、
胃液が逆流してきますよ、イヤ、ホンマ。