国民投票の結果、EU離脱を決めたイギリスですが、
離脱派のリーダー英国独立党のファラージ党首が、国民投票の結果発表直後に、
「あのデータは、実は間違いでした」と認めたそうな。
EUへの拠出金はファラージ氏が主張していた額の3分の1程度だったと……。
離脱派に一票入れた中に後悔している人たちがたくさんいるとか。
他人事ではなく、胸が苦しくなります。
「嘘を100回言えば本当になる」とほくそ笑む政治家が跋扈する日本です。
橋下率いる維新の会が「大阪都構想プラン」で示した数字を覚えているでしょうか。
都構想実施によって、とても大きい利益が得られると、はじめは豪語していましたが、
そのうちその額は下方修正を重ね、しまいに
「金額は問題じゃない」とまで言い出していましたね。
大阪維新の会を支持する方々はその事実を認識しているのでしょうか。
また、橋下さんが毎日テレビの番組で、
聴衆に受ける話のコツを述べたくだりで、
「内容が問題じゃないんですよ。
相手が言って欲しいことを言えばいいんです。」
と、橋下さん自身の口ではっきりと述べていました。
放映後、維新支持者から「偏向報道だ」と文句がたくさん寄せられたそうですが、
文句言った人たちは橋下さんが話していた、
この言葉をどう受け止めているのでしょう。
この言葉は橋下さんの姿勢を象徴的に示すものではないでしょうか。
データは客観的・実証的でなければ価値がないと私は思うのです。
根拠のない数字を検証せず、いとも簡単に信じてしまうのは、
アホだと言われてもしかたがないでしょう。
アベ首相もアベノミクスではさんざん都合のいい数字を掲げて、
「経済は順調に回復している」と、この期に及んでもまだ言っていますよね。
このまま信じれば、
「やっぱり国民は馬鹿だな」とほくそ笑むのはアベさんでしょう。
一方的に情報を鵜呑みにせず、
偏見を捨てて、拘らず、盲信せず、
ものごとを多面的に見て分析し判断する習慣を身につけたいものです。
今回のイギリスの人たちの後悔は、まさに私たちの明日の姿です……。