今回、集会に足を運んだ親子2組と、子や孫のために参加した68歳の男性に声を聞いた。

■男性39歳、教員。うるま市から4人の子供たちとバスに乗って辺野古を訪れた。出かける前、自宅で子供たちにこんな話をしたという。

基地はお父さんたちだけの問題じゃない。新しい基地は、みんなが大人になっても、子供ができても、孫が生まれても基地は残る。一緒に考えよう

小学1年の娘と3歳の妹は「遠足みたい」とおやつを楽しみにはしゃいでいたが、小学3年の双子の息子は、あいさつにじっと耳を傾けていた。

一人は「大人の顔が真剣で怖い。でも、それくらい大きな問題なんだと思う」。もう一人は「お父さんが基地の話もジュゴンの話もしてくれる。沖縄には基地が多いから、もういらないと思うよ」とたくさんの大人たちのシュプレヒコールと拍手に包まれながら話した。

■33歳女性。小学4年と1歳の娘を連れて辺野古に来た。「基地を新たに造らせてはいけない」と、自宅のある豊見城市から自家用車で駆けつけた。4、5年前から抗議集会などに参加している。「自然を大事に、子どもたちのためにも平和に暮らせる沖縄を守っていきたい」と思いを語った。

■68歳男性。子や孫のために基地建設に抗議しようと、うるま市から参加した。沖縄の土地が米国に強制的に接収された歴史や、ベトナム戦争や湾岸戦争、イラク戦争時には嘉手納基地が出撃、中継の拠点となったことなどを振り返り、「これは、沖縄の心や財産を取り戻す闘い。自分たちの子や孫につらい経験をさせたくない」と訴えた。

―――http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/50215