毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「大阪のタクシー運転手さんの言葉に勇気づけられた」No.1856

2017-01-15 21:36:11 | 中日(日中)交流

今回の帰省旅は飛行機の遅延が一切なく、

昨夜11時半頃、無事大阪市内の家に着きました。

これは一昨年、山東省菏澤市で働き出してから初めての嬉しい体験です。

関西空港から午後10時10分発のバスに乗り、1時間で阪急梅田に着き、

寒いので阪急電車で帰るのは止めて、タクシーで20分ほどの我が家に向かいました。

「また、特別寒い日に帰ってきましたね~」

と、ドライバーさんが気さくに話しかけてくれ、

そうなるとこちらも、立て板に水です。

中国山東省で仕事をしていること、

住んでいる町の空気はやっぱり尋常ならぬ汚染状況であること、

また、自分は、礼儀正しく、心真っ直ぐな中国人をたくさん知っているので、

中国人はみんなマナーが良くないと日本の人たちに思われているのが、

とても悲しく思うことなど、ペラペラと喋くり始めました。

すると、男性ドライバーは、

「日本人も30年前は同じ、いや、もっと酷かったですよ。

知らん者は、昔から日本人は行儀がいいように勘違いしているけど、

以前、僕は外国に日本人客を連れて行く仕事をしていたから、

日本の男たちの醜態は、中国人のマナーの悪さ以上でしたよ。

何しろ、ホテルのロビーをステテコで歩き回ったり、

暑いからと言って、飛行機の中でパッチ(股引)を脱いだりするんですからね。

皆でお酒をめちゃくちゃ飲んで騒ぎ、

酔っぱらって自分の部屋の鍵を開けられなくなって、

ロビーにステテコで出てきてソファーに寝ていたりしたんですねえ。

そんなことを知らんから、みんな中国人がどうこう言っているんですけど、

30年前の日本人は金をいっぱい持って世界に出かけて、

恥かしいことをたくさんしていたんですよ。」

帰ってくるなり、そのように日本人を相対化してみる冷静な日本人に会えた私は、

どれほど嬉しかったか分かりません。

中国でネットだけ見ていたら、

日本が殺伐としているのではないかと想像し、落ち込んでしまいがちでしたが、

現実社会の日本人はそうではない人がたくさんいるんだ、と思えたからです。

生のいい人に会うと、心にそのいいものが即座にパスされてエネルギーが充実しますね。

そのドライバー氏は、中国語で

「お姉さん、灰皿持ってきてください」

まで流暢に話すので、団体旅行のガイドさんだったのかなあと想像した次第です。

 

下は今日出かけた娘の家がある尼崎市の藻川。この鄙びた風景はいつ見てもホッとします。

 

 

 

 

コメント (4)
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