毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「この夏・留学生との交流会2つ」No.2032

2017-08-20 02:10:18 | 中日(日中)交流

私の夏休みも後5日。

今夏の休みはほぼだらだらと寝たり起きたりして過ぎ行こうとしていますが、

そんな私も声をかけられてお応えしたのが、

8月5日と今日19日の二回、中国での日本語教師の体験を話す会です。

今年は、なんと中国で教えたかつての教え子たちが

5,6人も関西方面に留学しているので、

その教え子たちにも来てもらいました。

当然、私の体験談よりも、

学生たちの生の声のほうがよほど面白かったですよ。

今日、中国における学生と先生との関係が話題になった際、

一人の学生が自分の高校時代のエピソードを紹介しました。

成績をクラスみんなにスクリーンで映し出されて、

「次回に点数が一定のラインを超えなければ、

反省文をみんなの前で読み上げさせ、クラス全員に謝らせるぞ」

と言われ、殴りたいほど悔しくても、

絶対に反抗することはできなかったというものです。

それを聞いたときは、参加した皆の顔が、同情で?ひくひくしました。

先生は上から厳しく学生を押さえつける存在で、

絶対に逆らえなかったというのが

今日参加した学生たちに共通した話でした。

そういえば以前も、

「学校では先生の言うこと以外はしない方がいいとみんな考えます。

もし、自分で考えて何かして叱られたら大変ですから。」

と言う学生がいました。

そういう学生は、例えば私が「花見会をしましょう。」と言っても

「はいはい。」と答えるだけで、後は何もせずただじっと待っているのです。

自主活動とはいかなるものか、私が言って聞かせると、

「学校では何でも先生が決めるのが今までの生活でした。」

と話すので、

「日本では小学生の頃から、子どもたちが自分で計画して

実行する練習を積み重ねていますよ。」

と言い、お互いの教育の違いにウームと唸ったものです。

しかし、今日の交流会では、

日本でも最近は、先生の言うことだけをするという風潮が増し、

トイレも自主的に行けず、お漏らしをする子までいるとの話がありました

日本の教育も伝統的中国風になっているのがトレンドなんでしょうか。

そのような教育を受けて育った子たちは、

学校では先生の言うことを聞くだけ、

社会に出れば、会社の上司や政府などの言いなりになるだけの

消極的人間になってしまうのでは・・・・・・と、

危惧する意見がありました。

私も同感です。

 

 

 

コメント (2)
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