毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「関空の長い夜:JALスタッフの苦労に同情」No.2035

2017-08-26 22:09:54 | 自分事情

へろへろ~。

午後1時過ぎに何とか菏澤の宿舎にたどり着きました~。

私の乗る飛行機はだいたい遅れます。

昨夜もまたそうでした。

関空を25日夕方7時半発のはずが、

実際に飛び立ったのは翌日26日の午前1時50分でしたよ。

上海からの便に乗って、折り返し上海に行くはずが、

定刻の午後7時半になっても

まだ飛行機は上海を出発していないとのことで、

関空で長い夜を過ごすことになりました。

初めのうちは何時に飛ぶか皆目検討がつかない状態で、

乗客の中には、スタッフに厳しく説明責任を問う人もいました。

昨日の関空ー鄭州の路線は

上海航空と中国東方航空の二社乗り入れでしたが、

遅延による乗客への対応には、

なんとJALのスタッフが当たっていたのが驚きでした。

「どうして他社のお手伝いをしているんですか?」

と聞くと、外部受注とかで、

他社の緊急事態に出動することになっているのだとか

とにかく上海浦東空港は、定刻に飛び立たない空港として有名です。

少し前まで私は(PM2.5で視界が悪いからかな)と想像していましたが、

「いや、今は上海の空気はよくなりましたよ。

主な原因はあまりにも多くの発着便があるため、

収拾がつかなくなっているのです。」

と上海出身で奈良で教育関係の仕事をされている方が

説明してくれました。

しょっちゅう遅延するたびに乗客への対応のため

出動するJAL職員の心中やいかに・・・・・・。

遅くなると次第に態度が硬化する乗客も現れました。

乗客も予定が立たなくてイライラしますが、

飛行機が飛ぶまで、ずっと対応し続けなければならない航空会社スタッフも

大変ストレスフルな仕事をしていることがしみじみ分かりました。

「上海は悪天候なんかじゃない。雨も降っていないし強風も吹いていない。

どうしてウソをつくんだ!」

と強い口調でスタッフを問い詰め、

上海航空の責任者に電話する乗客。

スタッフが、

「何度もご説明しておりますように、

現在は悪天候でなくてもその前が天気が悪くて、

その影響で次々と発着便が遅延し続けているのです。

ご迷惑をおかけしますが、どうかご理解ください。

私は決してウソをついていません。」

と、必死の顔で応対する姿を見て、

私は心から気の毒に思いました。

ところで上の写真の机の足、ちょっと気になりませんか。

私はまん前に座っていたので、

机が倒れて上の配給食が落ちないか心配でした。

配給されたのはパウンドケーキ2つと水でした。

水はありがたかったですが、夜中にケーキは食べる気になれず、

菏澤までずっと持ってきました。

 

出発時刻が分かった段階ですぐにメモを張り出したのも

日本ならではの対応です。

既に11時半過ぎでしたが。

 電光掲示板も書き換えられ、みんなホッとしました。

でも、1:20と書いてあっても、搭乗したのがそれくらいで、

さらに30分、機内で過ごしたのです。

 

上海浦東空港には午前3時40分(現地時間)に着き、

そこから鄭州行きに乗り換えるのも、

スタッフが先導してくれてたいへんスムーズにいきました。

朝、7時過ぎに鄭州空港に着き、

ここからさらに長距離バスに乗って菏澤に行くために

巨大なスーツケースと、

キャスターが1つ壊れているため異常に重いキャリーバッグを引きずって

空港内を歩いていると、

ああ、ここはもう中国なんだなあ、としみじみ思える店がありました。

鴨の頭、豆乳、煎餅・・・・・・。

中国では、朝からこういうものを

しっかり食べたり飲んだりしている人も多いのです。

 

 

菏澤行きは10:40発だったので、持参した文庫本のうち

「神の子どもたちはみな踊る」(村上春樹)を

待合室で全部読んでしまいました。

以前、村上春樹の社会的スピーチは、

(あれ?この人どっか違和感あるぞ。ちょっと何人か分からない感じ~)

と思ったのですが、

この短編集は「ぼく自身の中の非ぼく」とか「身体に石を入れた人」、

「中身のない人間」「からだが空っぽ」などのキーワードが、

違和感というのではなく、心が引っ張られて落ち着かないので、

もう一度ちゃんと読もうと思いました。

 

ところで、下のバス時刻表に見える開封、許昌、洛陽などの地名は、

聞いたことありますよね。

中国の歴史の中心舞台になった場所が

こんなに近くにあるのを見るたびに

私はちょっとワクワクします。

コメント (2)
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