毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国のある大学の再開の様子」

2020-06-13 21:34:50 | 反戦平和

 

 

私の今の職場である山東省菏澤市にある菏澤学院という大学では

5月末にズルズルと授業を再開し

(無理なら帰校せず自宅にいてもいい)、

日本語学部の3年生は80%が戻り、2年生は0%でした(笑)。

下は、3年生の授業風景です。

実は、この教室は、昨年4月に突然引っ越しを命じられて、

「理由を教えてください」と学生たちが食い下がったにもかかわらず

問答無用とばかりに追い払われ、擦った揉んだした曰く付きの教室です。

今は再びこの部屋で授業しているのか、と思うとなんかちょっと。

 

なんと、数日前に突然「来週15日から期末試験を執り行う」

と大学からメールが来ました。

呆れるのはアベ政権ばかりではなく、

この大学も大概変なのです。

山東省の教育局が変だからだ、という声もありますが、

私には、どちらも負けず劣らずだと思えます。

全員自宅にいた2年生たちも、

期末試験のために帰校を命じられました。

今頃は慌てて大学に戻った頃でしょう。

 

何もかもが行き当たりばったりで、学生にしわ寄せがいくところ、

何か日本のアベ政権と庶民の関係に似ているのでは……。

いや、学生だけではありません。

私も大慌てで期末試験問題を作り始めています。

私の場合は、日本からインターネット配信の試験です。

(もし、今戻ったら最低2週間は隔離されますから嫌ですよ)

 

下は、学生が送ってきた食堂脇の果物屋さんの写真です。

楊貴妃が大好きだったライチ。

自分で好きなものを好きなだけ選んで袋に入れて

量り売りしてもらいます。

日本で買うよりずっと、ずっと、安い。

山東省の煙台はサクランボの産地ですが、

菏澤では500gが8元(約120円)、

日本よりは安いけど年々値上がりしています。

雅苑(第二食堂)の様子。ガラガラです。

みんな、食堂で買って寮の部屋に持ち帰っているようです。

一つのテーブルには基本的に一人だけ座り、

前後の人は同じ方向を向いて座るよう決められているとのこと。

下は、学生からのレポートです。

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山東省は今多くの大学で学生が学校に戻りました。

山東省教育局は多くの非難を浴びています。

高校時代の友達(山東第一医科大学にいる)によると、

彼女は明日、学校に戻ります。

山東省中医薬大学などの大学生もう戻りました。

別の友達(山東省体育学院)によりますと、

彼女の大学の先生は学生が学校に戻らないほうがいいと勧めます。

だから帰校した学生が少ないです。

多くの学生が家にいます。

学校に帰った学生も家にいる学生と同じで、

全部ネットで勉強し、試験もネットでします。

彼女の学校に以下の冗談があります。

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先生:みなさんは私が話した帰校についての説明がわかりますか?

ある学生:わかります。先生、心配しないで、学校に戻りますよ。

先生:あなたたちは私の言ったことを理解していないと思いますから、

もう一度伝えます。        

(もう一度、暗に、学生たちに学校に戻るべきでないと勧めます。)

コメント
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