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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「軍隊は住民を守らない」No.2218

2018-03-26 23:54:00 | 反戦平和

戦(いくさ)73年後の沖縄に咲いた可憐な花(読谷村のSさんの写真をお借りしました)

私たちは、なんでも簡単に忘れてしまい、

まるでなかったかのように振舞ったり、

本当になかったことにする人すら居るので

いつも、意識的に、気をつけて

歴史の事実を確認しなければなりません

今日、「沖縄」でネット検索すると

・沖縄旅行 ・沖縄ホテル ・沖縄観光 ・沖縄天気
・沖縄レンタカー ・お土産沖縄
・沖縄人気ツアー格安パック
 
などが出てきました。

・沖縄戦 は並んでいませんでした。
 
しかし、73年前の今日、沖縄戦が始まったことは、
 
広島・長崎の原爆投下と同様に

日本全国で報道されてしかるべき

重大な事ではないでしょうか。
 
もし、アメリカ軍が上陸したのが

沖縄でなく、北海道だったら?九州だったら?

それか、自分の住むところだったら?

……歴史に「もし」はない、と言いますが、

それでも、

そうした仮定を設定し、想像してみることは、

現在の沖縄が強制されている状況を理解するのに

有効だと思います。

「日本本土の盾となれ」と言われ、

死ぬのが当然だと教育されて、

軍人より民間人の死者数のほうが多かった沖縄戦。

戦史は一時代のものですが、それを貫き、

延々と本土による沖縄差別の歴史が今に続いていることを

私たちは辛い気持ちを持ちつつ、

それでも学ばなければなりません。

さらに、「第二の沖縄戦」とも言える軍事計画が

着々と日本政府によって進められている現在、

沖縄近現代史を学ぶことはたいへん重要だと思います。
 
学校が教えないのなら

みんな、自分たちで勉強するしかありません。
 
 

ーーーーーー琉球朝日放送2018年3月26日 18時32分

Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

平良さん「(天皇陛下に)お会いする気持ちは今もありません。天皇のために死ぬと教えられた子たちが帰って来ないからね」

国頭村出身の平良啓子さん。国民学校4年生のころ、疎開船対馬丸に乗り遭難しました。今も忘れることができない、悲惨な体験を語る活動を続けています。

平良さん「不意打ちに波がぶつかってくるんです。その時時子は手が外れて重なっている死体やモノの中にガラガラと引きずり込まれて流されて行ってしまったんです時子どこ行くのよって私は一生懸命呼びました」

一緒に疎開した、同い年のいとこ、時子さんは真っ暗な海の中で別れたきり、戻って来ませんでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

琉球新報<社説>沖縄戦始まりの日に 島嶼防衛で戦場にするな

2018年3月26日 

73年前のきょう、沖縄戦が始まった。

1945年3月26日、慶良間諸島の阿嘉島に米軍が上陸した。その後、米軍は座間味島や渡嘉敷島などを制圧し、4月1日の沖縄本島上陸につながっていく。

島での戦闘は多くの犠牲者を出した。

米軍の砲爆撃に加えて、日本軍による強制と誘導で「集団自決」(強制集団死)に追い込まれた住民500人余が命を奪われた。

今、防衛省は「島嶼(とうしょ)防衛」を掲げ、南西諸島の軍備強化を一段と進めている。島が戦場になると住民の生命が危険にさらされるのは明らかだ。
私たちは沖縄戦の未曾有(みぞう)の犠牲から「軍隊は住民を守らない」という教訓を導き出した。政府はそれに学び、沖縄の軍事基地化をやめるべきだ。

27日には、陸上自衛隊の離島防衛専門部隊「水陸機動団」が新設される。部隊運用を一元的に担う陸上総隊と合わせ、54年の陸自発足以来最大の組織改編になる。
島嶼防衛は、国の「防衛計画の大綱」で打ち出されている。中国の軍拡、海洋進出を名目に、今年末に見直す次期大綱でも「南西地域の防衛強化」を盛り込む見通しだ。

2017年版防衛白書によると、島嶼防衛の「基本的考え方」はこうだ。敵の侵攻は陸海空自衛隊が一体となって阻止・排除するが、侵攻された場合には「航空機や艦艇による対地射撃により敵を制圧した後、陸自部隊を着上陸させるなどの島嶼奪回のための作戦を行う」。

島での戦闘は守るより攻める方が有利なので、侵攻されたら敵に島をいったん占領させる。その後、陸自部隊が逆上陸して武力で島を奪い返す要は、敵に奪われることを前提とした作戦である。
住民の存在はまるで視野に入っていない。尖閣のような無人島ではなく、有人島で戦闘が起きれば、間違いなく住民が巻き込まれてしまう。
そもそも離島奪還とは、領土・領海を防衛するのが主目的で、住民の安全は二の次でしかない。
想定そのものが「第二の沖縄戦」である。沖縄を再び戦場にし、国策の犠牲に追い込もうというのか。絶対に認められず、敢然と拒否する。

27日発足の水陸機動団は「日本版海兵隊」とも言われ、南西諸島での離島奪還作戦に当たる。長崎県佐世保市に2個連隊約2100人態勢を配備するが、3個目の連隊を米軍キャンプ・シュワブやハンセンに置く構想もある。米軍基地に加え、自衛隊の新部隊まで配備されると、過重な負担がさらに増大する。
昨年の与那国への陸自配備をはじめ、宮古島や石垣島、沖縄本島への配備計画など、南西諸島は軍事強化が進む。

沖縄戦では小さな島に多数の日本軍が駐屯し、軍民混在となったために、軍人より多い住民の死者を出した。
政府は軍事で対抗するのではなく、外交努力にこそ力を注ぐべきだ。

 

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1 コメント

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棄民でした。 (こきおばさん)
2018-03-27 06:44:44
何度でも言います。
軍隊は決して国民を守りません!
私たちはかって置き去りにされました。
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