毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「2週間、よく働いた~」No.2857

2019-03-09 23:13:10 | 中国事情

放課後、警備隊かなんかの制服に身を包み、校内を行進する同好会メンバー。

すごく誇らしげです。一種のコスプレ効果でしょう。

 

2週間前、中国に戻るや否や2学期が始まり(中国の学校は2学期制)、

(なんだ、なんだ、めっちゃ忙しいぞ)と目を回しつつ

今日まできました。

授業だけなら軽いもんですが(ほんとですよ~)、

大学院受験生の特訓で放課後が結構詰まっているのです。

15日に国家の合格点が発表され、

その点数以上だと、

自分の得点に引き合う大学院が受験できるという制度ですが、

ちょっと日本の制度よりややこしいので、正確には伝えにくいんです。

 

私が見てあげられるのは、作文と面接対策です。

しかし、面接対策で4年生の発音・アクセントを聞くと愕然とします。

「食べまん」が「食べまん」、

「じぶのこと」が「じぶのこと」

「つくた」が「つくた」

「にじゅさん」が「にじゅさん」……

2年生のときとほぼ同じレベル……(涙)。

ここ菏澤に居る日本人は私だけです。

ですので、何度も、

「休み時間も日本語で話しましょう」

「私に声をかけてください。一緒に日本語で話す時間を作りましょう」

と声掛けをしてきましたが、笛吹けどほとんど踊らず。

授業後必ず、「先生、お昼ご飯一緒に食べましょう」

と複数の学生から声がかかった前任校とはエライ違いです。

今日、受験生の一人、遅芮さん(3年でN1合格)が

「自分の日本語に自信がなくてずっと先生に声がかけられなかった」

と言っていましたが、そこなんですねえ。

この大学のほとんどの学生が同じことを言います。

 

前任校(いわゆるエリート校)の多くの学生は、

上手じゃなくても

自分が上達したかったら躊躇せずトライしました。

間違ってもビクビクしていません。

前任校の学生たちだって、

1年生の時は日本語が全く分からない状態でしたが、

臆することがない分、確実に上達していきました。

この自分に自信のある・なしの差は明らかに大学以前の

小学校・中学校・高校で作られたものです。

勉強で他人と競争させて順位付けすると、

上位の者は下位の者を踏み台にして(自分はできる)と自信を持ち、

下位になった者はその分萎縮します。

テストの点数で生徒をランク付けし、

それを生徒の価値だと評価したらいけないのは、

特に、上位以外の子供たちの人格形成に暗い影を落とすからです。

…って、そんなこと誰でも分かりきっているはずなのに、

いつまでやり続けるんでしょうかね、多くの学校は。

↑特訓後に外国語学院ビル前で「何かポーズを」と言ったら、

指先でよく分からない仕草をしてみせた遅芮さん。

↑「それと違うポーズも」と私が言うと、

これまたよく分からないポーズで微笑む遅芮さん。

こういうところが可愛くてたまりません(笑)。

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