放課後、警備隊かなんかの制服に身を包み、校内を行進する同好会メンバー。
すごく誇らしげです。一種のコスプレ効果でしょう。
2週間前、中国に戻るや否や2学期が始まり(中国の学校は2学期制)、
(なんだ、なんだ、めっちゃ忙しいぞ)と目を回しつつ
今日まできました。
授業だけなら軽いもんですが(ほんとですよ~)、
大学院受験生の特訓で放課後が結構詰まっているのです。
15日に国家の合格点が発表され、
その点数以上だと、
自分の得点に引き合う大学院が受験できるという制度ですが、
ちょっと日本の制度よりややこしいので、正確には伝えにくいんです。
私が見てあげられるのは、作文と面接対策です。
しかし、面接対策で4年生の発音・アクセントを聞くと愕然とします。
「食べません」が「食べますん」、
「じぶんのこと」が「じぶのこと」
「つくった」が「つくた」
「にじゅうさん」が「にじゅさん」……
2年生のときとほぼ同じレベル……(涙)。
ここ菏澤に居る日本人は私だけです。
ですので、何度も、
「休み時間も日本語で話しましょう」
「私に声をかけてください。一緒に日本語で話す時間を作りましょう」
と声掛けをしてきましたが、笛吹けどほとんど踊らず。
授業後必ず、「先生、お昼ご飯一緒に食べましょう」
と複数の学生から声がかかった前任校とはエライ違いです。
今日、受験生の一人、遅芮さん(3年でN1合格)が
「自分の日本語に自信がなくてずっと先生に声がかけられなかった」
と言っていましたが、そこなんですねえ。
この大学のほとんどの学生が同じことを言います。
前任校(いわゆるエリート校)の多くの学生は、
上手じゃなくても
自分が上達したかったら躊躇せずトライしました。
間違ってもビクビクしていません。
前任校の学生たちだって、
1年生の時は日本語が全く分からない状態でしたが、
臆することがない分、確実に上達していきました。
この自分に自信のある・なしの差は明らかに大学以前の
小学校・中学校・高校で作られたものです。
勉強で他人と競争させて順位付けすると、
上位の者は下位の者を踏み台にして(自分はできる)と自信を持ち、
下位になった者はその分萎縮します。
テストの点数で生徒をランク付けし、
それを生徒の価値だと評価したらいけないのは、
特に、上位以外の子供たちの人格形成に暗い影を落とすからです。
…って、そんなこと誰でも分かりきっているはずなのに、
いつまでやり続けるんでしょうかね、多くの学校は。
↑特訓後に外国語学院ビル前で「何かポーズを」と言ったら、
指先でよく分からない仕草をしてみせた遅芮さん。
↑「それと違うポーズも」と私が言うと、
これまたよく分からないポーズで微笑む遅芮さん。
こういうところが可愛くてたまりません(笑)。
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