9月の初め、ウイチャットに複数のメッセージが届いていました。
ウイチャットというのは中国版ラインのようなもので、
以前私は、中国の学生たちとのコミュニケーションには
microsoft社の無料e-メールを使っていたのですが
今中国では誰も日常的にe-メールなど使いません。
私も数年前にウイチャットとラインを始めました。
普段の交信はだいたいこれで十分まかなえます。
さて、連絡をくれたCさんは写真を送ってくれました。
息子さんの幼稚園入学の様子だそうです。
Cさんは江西財経大学日本語学科を卒業して、現在深圳に住む30代の男性です。
我が子が可愛くて堪らないのが言葉の端端から感じられるCさんは
子どもができて10㎏ほど太ったそうです。
女性は妊娠すると太りますが、なぜお父さんのCさんまで?と思い、尋ねると
「子どもの食べ残しを自分が全部引き受けるから」とのこと。
なんだかほっこり・・・。
⤴Cさんの息子さんのきりっとした顔をお見せしたいのはやまやまですが、
今どきはどんな不都合が起きるか分からないので隠しました。
日本的にこの服装は、幼稚園に行くにしてはたいへんラフに思えますが、
深圳は中国でも南部の超暑い地方なのでこうなっているのでしょう。
おでこに紅い印があります。
漫画では、昔の中国女性のお化粧として描かれているのを見たことがありますが、
幼児がつけるのはどうしてなのか訊くと、Cさんの返答はこうでした。
「古代、子供が初めて学校に行く時、
先生は子供のおでこに赤い点を付けました。
知恵の門を開く、知恵の天眼を開くという祝福の意味です。」
息子さんの赤い印も幼稚園の先生が付けてくれたそうです。
幼稚園入園式では他にも、
ドラゴンフルーツ(火龍果)、りんご、蜜柑などを触らせたり、
親が手伝って「人」の字を書いたりする儀式があるそうです。
「火龍果は中国語で「紅紅火火」のイメージなので、紅い火のように元気に成長してほしいという願い、りんごは中国語で「苹果」なので「平平安安」無事に成長してほしいという願いが込められています。」
漢字の意味にあやかる習慣が多い中国ならではの行事ですね。
ああ、泣いた、笑った、立ったよ、歩いたぞ、と
子どもの一挙手一投足を喜びながら成長を傍で見ているうちに
子どもは大人になり、親は老いていきます。
どこの国のどの親も、なかなかすごいもんだなと自分も含めて思います。
「ピシピキと薪の火はぜて煙立つ いつかは終わる子とすごす夏」
「ふたりごはわれの帰りを待ちていき チラシの裏に絵を描きながら」
この万感胸に迫る歌は私が「ブログ友」と勝手に決めているKeichanさんの作品です。
Keichanさんのこの歌関連ブログはこちらからどうぞ。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/38c10ac59174d7e60b8820ed625ce470
教え子のお子さんが幼稚園ですか。中国ではいろいろな儀式があるのですね。
それにしてもかわいい~♪
お父さんの愛情が伝わってきます。
こんな時代もあったなぁ、と記憶の奥の奥から引っ張り出しています。
殺伐とした出来事が多い中、心がほんわか軽くなりました。
まだまだ猛暑が続きます。お体にお気をつけくださいね。
これからもブログを楽しみにしています。
上はC(陳)さんにブログ文を送ったところ早速届いた返事です。陳さんは35歳ですが中国江西省の谷間の村で放し飼いの牛の番をしながら本を読んで育った人です。「薪の火はぜて煙立つ」日々を送っていたのでしょう。
「当時、村には送電もされておらず、陳さんのお父さんが自家発電で家に明かりをつけていた」という話を聞いて、私の父と全く同じことをしていたんだねとワイワイ盛り上がりました。
年代は相当ずれているのにやたら話がかみ合うのが私と中国の学生たちとの交流でした。
「蝉蜕」とは陳さんのハンドルネームで「セミの抜け殻」という意味です(笑)。
ウイチャットで写真を送ったり、お話ができるのは素敵ですね。
私は24年前に仕事を辞めて引っ越して来たので、そうした交流はなくなりました。
羨ましいかぎりです。
パティシエになって先生にケーキをごちそうするね、と言っていた子はどうしているかな、とか時々思い出します。
蝉蜕は蝉の抜け殻のことなんですね。
今年は暑すぎたのか、一度も見ません。
蝉の抜け殻、私は大好きです。