外事処と私の交渉は前向きに進展しています。
昨日、日本語学部の楚主任に他の用事がてら、
部屋のゴミ・ペンキ写真メールを送って、
外事処にハウスクリーニングしてくれるよう伝言を依頼し、
今日は自分でも直接、
外事処(外国人教師の担当部署)副主任のMr.侯に
携帯メッセージで「写真と要望を送りたいが、
私のガラケーでは写真が送れないのでe-メールアドレスを
教えて」と送信しました。
すると、すぐ電話で返事があり、用事は全部日本語学部の李先生を
通してくださいと(上手ではない英語で)言うので、
私は(なんだ、えらそうに)と頭にきて、
「あなたとは直接話ができないのかい。O.K.!」と
ブチッと電話を切ってしまいました。
歳を取ると短気で頑固になるというのは
こういうことかも知れないと、切ってから思いました(笑)。
その後、李先生に外事処への要求の伝言をお願いしようとしていたら
李先生の方から「何か用事がありますか」と先回りして電話がかかってきましたよ。
私は豚でも鶏でもないので、人間らしい部屋に住みたい。
汚い部屋は我慢できないので、自分で掃除を始めたが、
自分では無理なことがある。
具体的には次の4点を解決して欲しい。
①床などのペンキ汚れを取ること。
②私の塵取りを返して。
③台所の電子レンジが置いてある机が汚いので、ペンキを塗るか
シートで隠すこと。
④ゴミ捨て場と化した部屋のゴミを撤去すること。
とまあ、どれも当然の要求を並べたのです。
するとどうでしょう!
30分後、70代ぐらいのおじいさんが
手にお好み焼きのコテのようなものを持って登場したではありませんか。
↓早速ゴリゴリペンキを擦り取るおじいさん。
↓そうしているうちに、李先生が塵取りのみならず掃除道具一式と
雑巾用タオル2枚、フック、延長コードなどを買ってきてくれました。
外事処がお金を払うからというので私は遠慮なくもらいました。
要求の①②はあっという間に実行されました。
あとは③の机と④のゴミです。
↓これが③の机。見事に汚いですね。
拭いてもダメで鑢(やすり)があれば擦り取るのですが。
↓④のゴミの山。
以前の汚いカーテン、ソファーカバー、壊れて何十年かの扇風機などが
汚くて寝ることもできないベッドの上に放置されています。
ベッドも捨てて欲しいのですが、学校の財産だからそれはできないとのこと。
以前Mr.張は、「カバーをかければ大丈夫だ」と言っていました……。スゴイ。
李先生によれば、外事処は③④も必ず実行すると確約しました。
という訳で私の怒りは終わりました(笑)。
李先生が言うには、
中国では10年ぐらい前まで一般的に、
室内工事の後片付けは住む人がするのが当然だったそうです。
その代わり、安い請負金額でした。
中国社会が豊かになってきて、
ハウスクリーニングも工事業者が請け負うケースが増えましたが、
その場合金額も高くなるそうです。
菏澤学院の外事処は10年前的にやったのですね。
本当に、ドけちな大学です。
それでも、筋の通ったことを要求すればたいていは通るのです。
と言うか、言わないと通らない(笑)。
「言わなくてもこれくらい分かってくれるだろう」
「以心伝心」「あうんの呼吸」「文脈を読め」
・・・・・・
特に公的な場面でそれでは伝わらないと思ったほうがいいですね。
中国的と言えるかもしれませんが、
思えばアメリカも同様でした。
マァ、要求が少しでも通ったのは何よりでした。
さすが、自己主張の強い国民性ですね。
日本人は言わなさ過ぎなのかもしれません。異なる習慣・文化の中で暮らすと実に鍛えられますよ~。私もだんだん中国的になってきて、日本に戻ったらいつも疎んじられています(笑)。