タイと言えば、マッサージが魅力です。私の場合、肩こりを感じたことがなく、また今までに行ったことのある古式マッサージが強烈すぎたこともあって、最近の出張では敬遠していました。
タイ出張にいつもいっしょに行く同僚は、大のマッサージフアン。
「マッサージ、予約しましたか」
「いや。ホテルは高いんじゃない?」
「でも、清潔でいいですよ」
前の代の駐在員に案内された、街中のマッサージは、値段は極めて安かったですが、清潔とはいいがたかった。
「久しぶりに行ってみようかな。いくら?」
「二時間で1000バーツです」
宿泊しているホテルの3階にあるマッサージに行ってみると、マッサージの種類がたくさんあって、1300バーツとか1600バーツなんていうのもある。よく見ると、それはゴルファー向きとかの特殊でハードなタイプで、古式マッサージは2時間1000バーツでした。私は、2時間は長すぎるので、1時間650バーツのコースにしました。
出てきた女性は30代半ばぐらい。日本語はできませんが、英語はけっこうできました。私のほうは、タイ語の練習にと、できるだけタイ語で話しかけました。
「チェプ(痛い!)」
とか
「チャッカチー(くすぐったい!)」
などと言うと、素直に受けてくれます。
「サバーイ?」
「チャイ、サバーイデー(うん、気持ちいい)」
語彙も表現力も乏しいので、会話できる内容は限られます。
「お客さんは日本人が多いの?」
「韓国人も来ますよ。ここは、大韓航空の人が泊まるから」
そういえば、ときどき大韓航空の制服姿のCAが、ロビーでミーティングをしていたりします。韓国人は、マッサージが大好きなので、よく来るのでしょう。
最後のほうに、プロレスの技のような荒技があって、全身を緊張させて耐えました。
マッサージが終わって、リラックスできて疲れがとれたというよりは、スポーツのあとの心地よい疲労を感じて、1時間コースが終わったのでした。
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