小名浜臨港 C507 (B6 珊瑚) 104

2014-12-02 08:46:55 | 小名浜臨港 C507 / 珊瑚B6
たいていの英国製B6(2120型)は右側の後部水槽下に空気分配弁がぶら下がっている
ボールドウィン製のC507もそうに違いないと思い込んでいたが、いざ取り付けようと確認のために写真を見たら判然としない
右側の鮮明な写真がほとんど無いのだが、キャブステップの後ろにはバッテリーが入っていると思しき箱が見えるだけ
さて、困ったぞといろんな本で調べたが2500型でここが見える、というか空気分配弁の在り処がはっきり判る写真を見つけることが出来なかった
もしかして分配弁が無いのか?

TMS特集シリーズ15 日本型蒸気機関車の製作 に「蒸気機関車のパイピング 空気ブレーキ装置」という記事がある
その17ページの 入換機用装置 の項に以下の記述があるので一部を引用する
--国鉄には入換用のブレーキ装置がある。
--これは No.6 ET (筆者注:ウエスチングハウスのブレーキ装置)を簡略化し、入換や短区間用の小型機に取り付けるために考えられたものであるが、
--色々な欠点から余り使われなくなり、基本のET6を入換機にも採用している。
--この装置は第7図をご覧になれば判るように、分配弁が無い
--それで模型的には非常に簡単で単式空気圧縮機と調圧器、吸込チリコシ、及び元空気溜を取り付け、それらの配管はテンダー機と何等かわらない。
--要するに、タンクロコなどには分配弁が無いということ、テンダー機と異なった装置があるということを覚えておかなければならない。
引用終わり

なるほど、そういうことなのか?
この入換機用装置が使われなくなってET6に変わったのが何時頃なのかは判らないが、2500型の方が2120型よりも早く国鉄から消えたのと関係があるかもしれない。

でも確証が持てないので私のC507はバッテリー箱と後部端梁の間の狭いところに空気分配弁を付けておく事にした


こんな場所だと実物でも配管の取り回しやチリコシの配置に無理が生じそうな気もするが・・・

小名浜の蒸気機関車には発電機の装備が無いのでバッテリーが搭載されている
A8などは外観に見えないのでキャブ内にあるのかもしれないが、B6では後部水槽下に棚を作って載せられていた
C507の写真では蓋がされているようなので角棒を重ねて箱を作り、右側ステップの後ろにぶら下げた

左側の後部水槽下には釣合空気溜 エコーの挽き物を取り付けた


これらは何れも従輪付近にあるので干渉しない範囲に取り付けておいた


空気分配弁は決定的な証拠が出るまで付けておこう・・・

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