120輌並べた貨車たち III アサン オフセットサイドホッパ車

2008-03-28 17:48:06 | 米国型貨車
アサンのホッパ車、1回目はオフセットサイドです。
元々実物の2ベイホッパ車は50トン積みが基本でしたが、側板を膨らませて容積を増やし55~60トン積みとしたのがこのタイプの車輌です。
(正確には知りませんが概ね1930年代くらいから出来たのではないかと思います)

車体の特徴はやはり膨らんだ側板で、柱が外に出たいわゆるリブドサイドと同じ車体幅に収めるために柱は側板の内側に取り付けられています。
上部と前後は絞られていて、妻板とトップコード(側板上縁の梁)はリブドサイドと幅、高さ共同じサイズになっています。
すぼまった上部は短い柱が側板外側に見えるのも特徴の一つだと思います。

*PRR以外のロードのホッパ車はあまり良く知らないので、ここでは模型的な説明を主にします*

Top画像はAthearn 34' 2 Bay Hopper Offset Side #140-5579 ERIE という製品で、ERIEのロードカラーに塗られ、サイズの違ったヘラルドの5輌セットで売られていた製品です。
印刷されたディメンションによるとCAPY 100000ですから50トン積みということになります。
またBLT: 8-31ですから1931年8月新製、DO 3-52というショップデートがありますので、この模型は1952年3月以降という設定になります。
何しろアサンブルーボックスの色替え製品ですから、あまり深く突っ込まない方が良いと思います。

↓右奥がこのアサン オフセットサイドホッパの内部で、リブ(側柱)が表現されています。 
(左手前は2/15にご紹介したアキュレイル製)



次は同じオフセットサイドでもエンド(妻板)が山形になったピークエンドです。

↓元はミルウォーキーだったのを塗り変えてC&Oにした車輌


これは昭和49年ごろに銀座の天賞堂で購入した、私の記念すべきアサン第一号です。
当時は物珍しくて買ったのですが、米国の鉄道に付いて何も知らなかったので黒く塗って国鉄のような標記を書いて遊んでいました。
米国型を始めてから持っていたことを思い出し、余っていたデカールでC&Oに仕上げたものです。
デカールがUSRAリビルドの余り物だったので一応55トン積みになっていますが、サイドとエンドでロードナンバーが異なるという情け無いことになっています。

面白がってけっこうきつくウェザリングを施してあります。
また私の模型の標準的な仕様として台車側枠 車輪裏 車軸などはグラーミーブラックに塗装、車輪表面は平軸受けの軸箱から漏れた油を表現するためにつや消し黒に塗装、スプリングは錆びた感じに茶色を差してあります。

↓Bエンド(ブレーキ側)とAエンドではエクステンションの形が異なります。
(右はリブドサイドの製品ですがエンドは同一です)


↓手前はアサン、奥がアキュレイルでエアブラシでウエザリングしてあります。
アキュレイルと比べるとアサンはさっぱりしていますね。


次もアサンのホッパ車をご紹介します。
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