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Brugge Style
サンタのヘルパー、仕事はじめ
夕方、ブルージュの常宿 The Notary に戻ると、クリスマスの飾り付けが始まっていた。
昔は12月6日の子供のお祭り、聖クラース祭(聖クラースはサンタクロースの原型になった聖人)が終わってから準備したものだ。
ホテルでは今日から、エントランスのホール、サロン、庭、図書室...そして各部屋にも飾りつけをするそう。
クリスマスの準備に忙しいサンタのヘルパーたちの舞台裏の仕事姿、見ちゃった感じ...これほどワクワクすることって他にある?
あ、ツリーにライトが巻きつけられた模様...
これでもまだ完成形ではない。
夕食後、23時前、入り口のドアを開けたら、もう誰もいないエントランスに完成形のツリーが闇に浮かび上がった...
ヨーロッパは冬時間になり、一気に夕方が暗くなった。
その分、光が映えるのである。
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ノッティング・ヒルのお化け
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外はストーブ・内は暖炉 エーゲ海の晩秋
10月末、エーゲ海沿岸も昼間は25度、夜間の最低気温は17度以下になる。
ボドルムのリゾートは今月末をもってあちこちがお休みに入る。
11月の声を聞くと、いきなり雨季、大量の雨が降るそうだ...
夜の外での食事はガス・ストーブ横、部屋は大理石の床に暖房、そしてロマンティックなトルコ式の暖炉を入れてもらう。
この暖炉、炭が朝まで静かに優しく燃え続け、家で馴染んでいる薪がバンバン燃えるものよりもずっとシンプルでずっと素敵だ。
金属の巨大な香炉のような器は移動式で、外で炭に火をつけて安定させてから持ってきてくれる。しかもその道、何十年という感じの紳士が。
遊牧民は歴史を通してこういう暖炉を使ってきたのかな...
そして暖炉横で満点の星に切れ目を入れて星座を発明したり、神々がいかに世界を創造したかを口伝したのだろう。
最後の夜で、屋外のテーブルでストーブにあたりつつ、早めのお誕生日を祝ってもらった。
モエは蠍座の女。
この手作りショート・ケーキ、全く甘くなく、ジューシーで驚くくらい美味しかった。
生クリームが違う。こういうのが生クリームの元祖なのだろう...すばらしきアナトリア半島の乳製品。
甘いものがそんなに好きではないわたしも4分の一もいただいた。
夫がホールの半分以上を食べた(笑)。
バア担当の女性スタッフがお花をくれた。別の方はわたしが欲しかったあるものも。とても可愛い人たちである。
おやすみ。
わたしも北へ帰る。
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薔薇色の指を持つ曙、葡萄酒のような海
10月下旬ともなれば、エーゲ海沿いトルコの夜明けは遅い。
明るくなるのは8時を待ってからである。
入江の向こうの山からいきなり太陽が顔を出して始まる豪華な夜明けの色。
薔薇色の指を持つ曙が...
「薔薇色の指を持つ」は、古代ギリシャでの叙事詩の曙の枕詞だ。
ああ、たしかに曙は薔薇のような色だ...と合点してしまうものの、古代ギリシャの色彩概念は現代のものとと大きく異なっており、色を表す語彙も、現代の「赤」「青」「黄」などとはぴったり合わない。
例えば有名なのは「葡萄酒のような海」という表現である。
ホメロスも『イリアス』や『オデュッセイア』の中で海を「葡萄酒色」と表現している。
朝焼けや夕焼けに染まる海の色のことを言っているのではなく、現代でいう青や緑の海をそう呼んだ。
ホメロスの時代では色そのものよりも光や質感が重視され、海の輝きや変化する水面を「葡萄酒」に例えたからだという。
同じように、「薔薇色の指を持つ暁」というのも、現代の「ピンク」「赤」「オレンジ」ではなく、朝の光を質感で抽象的に表現したものだ。
また、古代ギリシャ語には「緑」を指す明確な言葉がなく、植物の色は単に「濃い色」と表現されていた。
「クロロス」とは、草木が新鮮で生命力に満ちた「萌色」であり、ここでも色そのものより、生命力や活力、質感を表す言葉として使われていた。
金属は「青」であり、暗く、光沢のある質感をイメージしてのことだそうだ。
面白いのは、「金色の頭髪」という表現が出てくる場合、現代の金髪(ブロンド)を指しているのではなく、その人物の輝きや神聖な存在感を強調していることだ。
英雄アキレウスやメネラーオス、絶世の美女へレネーなどは「金色の髪」と表現されてい、これは彼らの神々しさや英雄的、例外的な存在感を示すための比喩的な表現である。
やはりこの時代には、質感や輝きが「色」よりも重視され、「金色の頭髪」とは、人物の光を放つような美しさや崇高さを、感覚的、精神的なイメージでとらえたのである。
以上、すべて朝8時ごろの写真を載せました。
まだリゾートから一歩も外出していないので同じような写真しかなく...
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