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夏のフランボワーズ・タイムカプセル




娘のリクエストで作った、アール・グレイのガナッシュときめ細かなしっとりジェノワーズにフランボワーズを合わせたシンプルなケーキ。

クリームを前日に用意して十分冷やしておく以外は簡単にできる。

飾りがそっけないのは家に何もなかったから。
夏に冷凍しておいたフランボワーズだけ。しかしこういうのが好みだ。
得意の金沢の金粉を振るのも忘れた!




カットしてから絞るおまけのガナッシュはみなの取り合い。




今年の年末はどんなケーキを作ろうかな。
娘がパーティーをするらしいし...

とりあえず神戸のケイク・スタンドで栗のシュトーレンを買い、恒例のブッシュ・ド・ノエル、クグロフとカヌレは焼こうと思っている。
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ブルージュ11月 秋麗




ホテルはクリスマスの飾り付けを完了、ブルージュの街は...

ブルグ広場、市庁舎の前には恒例の巨大ツリーが登場、飾り付けはまだ...




マルクト広場ではクリスマス・マーケットの準備が着々と進んでいる模様...

チョコレートは、わたしもわたしの友達もみんな大好物"Herfst Noten"(秋の木の実)の季節。
毎年短い期間だけ販売されるこのチョコレート、賞味期限も短く、絶品なのである。

野菜はなんといっても種類豊富なきのこ。
モリーユ、シャントレユ(ジロール)、セップ...




炉端スタイル(おしゃれ!)のレストラン、L.E.S.S.では生のキクラゲが!
左上に少し写っているもの。




ブルージュはこれから観光客で盛り上がり、24日の午後には商店は店じまいをはじめ、クリスマス・マーケットまで閉まり、25日はひっそりとする...

そして26日はもう光の時間のほうが長くなる。救世主が誕生し光の季節に入るのである。
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ホテルの部屋にもクリスマス・ツリー




ベルギーのブルージュに戻ってきた。

同じホテルに投宿。

先週はクリスマスの飾り付けが始まったばかりで、部屋にはまだなかった...なかった...




ツリーが!! 
ドアよりも背が高い...
各部屋にひとつずつ、ツリーがあるなんて贅沢だ。

今夜はこれを見ながら眠るのだ。


イングランドの家のツリーは、3つ目を玄関ホールに出したところで途中で出てきてしまった。
帰宅したら早速完成させよう...
世界に光を灯そう...


9つの部屋があるこのホテルは、どの部屋もデザインが異なる。
今までいろいろな部屋に泊まったが、「驚異の部屋」並みに装飾品やものが多いのにゴタゴタせず、統一感と安定感があるのは「スタイルがある」からなのだろう。

写真のこの部屋は色に統一感を与えるために、古本の表紙までオフホワイトに塗ってある。
家ではそこまでできませんよね...
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蠍座のパリ




カルナヴァレ博物館(パリ歴史博物館)の中庭、ルイ14世の背後に蠍座の擬人...と思ったのだが、これは蟹座??




ほら、博物館内の名物、昔のパリのお店の看板を紹介する部屋のロブスターにそっくり...!!




蠍座のパリは日中15度と暖かく、屋内ではコートが邪魔になる。
わたしはパリではあまり買い物はしない方だが(厳選するため悩みすぎて結局なにも買わないタイプ)、それでも増えていく買い物袋を下げて歩いていると体温が上がる。

パリはお店の人との会話がとても楽しい。
数百円のものでも、みなさん、ご自分が商うものに詳しく、親切でおもしろい。
白眉はセリーヌで接客してくれた中年の男性! もうやめて...笑いがとまらない(笑)。


生まれて初めてメトロ内で席を譲られて愕然...!! しかも美青年に!
蠍座でひとつ歳を重ね、わたしも席を譲られるような立場に?!
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ヴォージュ広場6番地




パリの朝。

ほぼ四角形の、レースで縁取られたハンカチーフのようなヴォージュ広場の一つの角にある、ヴィクトル・ユーゴーの家(現在は彼の記念館、常設展は無料)には、気軽な朝ごはんにもよいカフェがある。

まあ、ヴォージュ広場には、ホテルのを含め、機嫌が良くなるカフェが他にもたくさんあるのだが。

ホテルから直で行けばいいものを、美しい広場と周辺の建物を眺めつつ、うろうろし始めたらなかなかたどりつけない...




ヴォージュ広場は、17世紀にアンリ4世によって造成された。
王室による都市計画の最初のひとつであったという。

この広場が当時斬新だったのは、広場をレースのように縁取る建物のファサードがすべて同じデザインで建てられたことだ。
美しい。




ポンポン・ダリアか。
秋の朝、ブルーグレーの空に鮮やか。




さて、ヴィクトル・ユーゴーの記念館には、彼の「亡命前」「亡命中」「亡命以前」の暮らしの一部が再現されている。

英ガーンジー島で亡命中に暮らした家のサロン「中国のサロン」の装飾は彼自身の手により、作家の多才さがうかがわれる。


シノワズリー(中国趣味)は、18世紀、ルイ15世時代の宮廷と貴族社会で流行し、磁器・漆器(セーヴル釜が開かれたのもこの頃)など中国からの輸入品が富裕層のステイタス・シンボルになった。

中国は長い歴史を持つ「理想的な文明国家」としてヨーロッパに紹介され、ヴォルテールやモンテスキューなどの啓蒙思想家は、中国の政治制度や道徳観を称賛したのだった。

ロココ様式と絶妙に融合した装飾スタイル、いいなー。わたしも大好き。




ユーゴーの時代19世紀のシノワズリーは、パリ博覧会や植民地拡大を背景に再び人気を集めたといえよう。
ジャポニズム(日本趣味)が流行したのもこの時期である。

パリのジャポニズムは、今でもシックの最先端だ。

ナポレオン3世の復古王政時代の東洋趣味は、エキゾチシズムやロマン主義の影響を受け、東洋文化への憧れとして芸術や建築に広範に取り入れられた。
パリのオペラ座やムーラン・ルージュ、リモージュの磁器にもその影響が見られる。


パネルの人物はどれも優雅でコミカルで、ひとつひとつ見ていて飽きない。

わたしが好きなのは小舟で眠る人や天使...




やっとカフェに到着。

そういえば、前回写真を載せた教会で、『レ・ミゼラブル』のコゼットは結婚したのだった...
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