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Brugge Style
これもすべて同じ一日
9月4日のブログで、
「少女の頃、内緒で銀色夏生が好きだった」と書いた。
でも具体的にはどんな詩だったけ?
思い出せるのは「南の海と」の一部と、「そして僕は途方に暮れる」の歌詞だけ。
そこで角川文庫の「これもすべて同じ一日」を取り寄せてみた。
が...わたし、こんな詩集手にしたこともない。
詩も一つを除くと知らないものばかり。
好きだったならば、しっかり覚えているはずのわたしなのだが...
そして少女の頃「かくれ叙情派」だったとは言え、こういうタイプのものは好みじゃなかったな...
自分のものじゃない記憶を自分のものだと思い込んでいたような、そんな不思議な気持。
記憶違い、勘違い。
脳は自分のものではない体験も、自分の体験として記憶できる、とは言うが。
ああ、好き♪なままに記憶に残しておけば良かったかもなあ。
昔、大好きだった人に再会したとしたら、同じように思うのかしらん。
わたしが好き(だった)のはこの詩↓、ひとつだけ。
詩集で読んだのではなく、抜粋されていたのをどこかで読んで、自分の夏と重ねて、銀色夏生はすてき、というイメージを覚えていたのか?
でもいずれにしても過ぎ去ってしまった、わたしの遠い、遠い夏。
「南の海は」
南の海は
オリーブの木の下でみた夢
中庭の家庭教師
シャボンをすべて
空にとばしたら
日にかがやいて
空に消えた
あの空へつづいている海
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