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Brugge Style
天城峠で越えるという
2ヶ月前(2024年12月)の日本一時帰国時のハナシの、書きさしがいくつかあるので、完成させて載せることにした。
今後数回は日本に舞い戻ります。今日は中伊豆。
...
「あなたと超えたい天城越え...」
修善寺のお宿アルカナから、観光タクシーで伊豆観光へ。
『天城越え』歌に歌われている伊豆の名所をぜひ訪れてみたいなあ...
程度の浅い知識しか持ち合わせていなかったものの、同年代の観光タクシーの運転手さんとは昭和の話で盛り上がった。
なんせ夫(ベルギー人)は『天城越え』という名曲を知りませんからな!
「天城峠というのは昔は交通の難所でね、ここを誰かと一緒に超えるということは、世間体や過去を感情的に振り切る、そういう意味があるのよ...」と説明したが、分かってくれただろうか。
ベルギーでは珍しい「滝」に気を取られていただろうか(ベルギーは南部はともかく、どこまでもどこまでも真っ平な土地なのです。山がない、のです)。
まあ、いいや。
人間同士は分かり合えないのがデフォルトである。自分のことすら分からないのだし。
わたしが彼とかれこれ27年も一緒にいるのは、分かり合えなくても愉快に一緒にいられるからである。
ちなみにわたしが石川さゆりで忘れられないのは、コマーシャルでしか聞いたことがない『ウイスキーがお好きでしょ』のサビの部分の最後「それでいいの今は」。
悲しいまでの透明さで相手に語りかけた前半に対し、「それでいいの今は」で一気に内の声の描写になる。彼女の声の質の落差が人間の感情の重層を表し、強烈に印象に残る。天才。
この歌詞の人も「分かってもらえない」のである。でもそれでいいの。
運転手さんにはいろいろ教えていただき、特にわたしが火山によって形成される柱状節理に関心を抱いたので、予定と時間を調整して旭滝にも連れて行ってくれた。
また今年も同じ時期に同じお宿に泊まって、同じ運転手さんにお願いしたいなあ...
修学院離宮でも「テレビ見ましたよ」と言われた。誰(笑)?!
わたしはほとんどいつも手ぶらだからだと思う。
今年はぜひ浄蓮の滝でアマゴ釣りをしてみたい。
この辺りでは、蕎麦はわさびを食べるために存在するんですって!! なんと粋な。
こちらは運転手さんも「知らなかった!」とおっしゃった、富士山の見えるハイキング道のスポット。
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