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Brugge Style
フランダースの犬 「夜明けの道」
専業主婦のわたしは昼間一人きりになる。
正確には飼い犬もいるので完全に一人ではないが。
彼女は「お前は猫か」というような性格の犬で、物事に動じない。わたしが大声で懐メロを歌い出してもストレッチを始めてもどこ吹く風、いびきをかいて寝ているだけである。
歌い始めたら踊ってくれるような陽気な犬を飼うつもりだったんですけど...
無駄飯食いの役立たず、姿が高貴で美しいだけの犬だ(猫好きとしてはそこがいいと感じるのだ)。
先日、「フランダースの犬」のオープニングソングが頭の中のどこからともなく聞こえて来て、歌い始めたら難なく歌えたが、最初の「ラララー」から始まる外国語の部分が分からない。考えてみたらフラマン語なのが自然ですよね。「フランダース」の犬なんだから。
検索してみたらやはり「歌えよ歌え、小さな蝶々」という意味の歌詞がついていた。
zingen zingen (歌え歌え)kleine (小さな)vlinders(蝶々たち)
フランダースのブルージュで生活していた13年間はこの歌を思い出したこともなかったのに...
アントワープにあるというネロとパトラッシュの像も見たことはない...
娘が帰宅してから映像を見せ、ネイティブの発音で歌ってもらった。
彼女曰く「日本人にしては発音が正確だけど、フラマン語というよりオランダ語の発音に近い」と言う。
(フラマン語はベルギーで話されているオランダ語諸方言の総称である。フラマン語はベルギーのフランデレン(フランドル)地域で話されているオランダ語と、オランダ本国で話されているオランダ語と区別するために使われるが、独立した一言語ではなく、オランダ語の諸方言という社会言語学的な分類にすぎない。ウィキペディア、「オランダ語」より)

聞くところによると、この感覚がフランダースで「フランダースの犬」が膾炙しなかったことのその理由だそうである。
パトラッシュのようなパートナーになる利口な犬、いいなあ。うちの「フランダースの犬」とはえらい違いだ。パトラッシュがうちの飼い犬みたいな犬だったらネロはさらに孤独だったか、別の人生を歩んでいたはずだ。
写真はウィキペディア”A Dog of Flanders" から。
それにしてもアニメソングって、キャッチーで魅力的で洒落たいいのがたくさんありますね。ぱっと思いつくだけでも「ルパン三世」のテーマはどれもいいし、「魔女っこメグちゃん」はオープニングもエンディングも洒落ていていい。
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