goo

「みーんな悩んで大きくなった」のだろうか




17歳の娘は、医学部進学志望だ。
志望ですよ、単なる志望。

幼い夢を語っていた頃から、小児科医か、古生物学者か、海洋生物学者かと言い続けていたが、中学校入学する頃には完全に医学部志望になっていた。
それ以前は「機関車になりたい」などと言っては大人を微笑させたものだったが。
医学部を志望する子は早くから気持ちが固まる、と校長先生が講演会でおっしゃっていて、なるほど、そうみたいだ。

彼女なりに、

超絶的に頭が良かったなら物理学者になりたかった
バレエは大好きだが才能が全然足りない(未だに週3でレッスンを受けている)
ピアノは理論の勉強を憎んでいる

と、消去していった結果で、葛藤はあったようだ。


ところが。
もうだいぶ前の話、去年から選考が続いていた、ローカルにしては結構大きな音楽コンクールに出場し、数百人中で上位8名に入り、グランド・ファイナルでロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックの生徒さんたち(プロとしてデビューをしている人もいる)と競い、なんと上位3位までに入賞したのだった。

そこである音楽家に「インターナショナルでプロとしてやっていける」とこんこんとアドバイスされ、喜ぶと思いきや、悲しみの大泣き。

進路に迷いが出たという。

しかし、Aレベル(大学入学資格試験みたいなもの。今はその2年間の準備期間)で音楽はとっていない上、音楽理論はからきしダメ、いったいどうしたらいいのだ、と泣いているのである。
相談に乗ろうとするも、「あなた方には分からない」と取りつく島もない。まあそうでしょうな。


わたしとしてはこれから各大学で開催されるオープン・デイで医学系と音楽系に限らずいろいろ訪問したらいいと思うし、また、例えば医学部に進学してから音楽系に乗り換えるとしても、時間はかかるが経歴が興味深くなるだけで、結局長い人生、どうってことないと思う。
でもそのように思えないのが17歳なのかも...
娘が難しくなって最近はケンカばかりだ。


自慢をしているつもりは全くない。
東大を専願する超優秀な息子さん(おまけに男前)を持つ友人や、ケンブリッジ大のトリニティ・カレッジから確約をもらったお嬢さんを持つママ友など、上には上が、上の上がいるから!

ああ、あやかりたい、あやかりたい!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )