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Brugge Style
drawn in colour, degas from the burrell
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20世紀初頭のグラスゴーで、造船業で成功を収めたウィリアム・バレル卿の9000点にものぼるアート・コレクションの一部。
この大コレクション中、ドガはパステルを中心に23点含まれているそうだ。
バレル卿がグラスゴー市に寄贈したコレクションを元に作られた美術館が、2020年までの大改装のため実現した今回の貸し出しで、このドガ・コレクションがまとめてグラスゴーを出るのは初めてらしい。
今まで実物を見たいと願っていた作品(「洗濯女」など)が2点ほど含まれていて、展示物は多くないにもかかわらず、長居してしまった。
「色で描く」という展覧会タイトル、「間で描く」のほうがふさわしいというのがわたしの感想。
なぜならドガの取る構図の中の絶妙な大小の空間に、わたしはいつもほれぼれするからだ。
天才画家が描く、何もない空間。ドーナツの穴。
彼は絶対的にわたしの一番好きなアーティストの一人だが、今まで「ただしダンサーの絵を除いて大好き」という条件付きだった。買い物中の客とか、カフェの人々とか、馬の絵とかがいい。しかし今回の展示はダンサーの絵もとてもいい絵ばかりだと思った。なぜだろう。ちょっとまだ理由を考えている。
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何になるのかこの比較...愚かものよ。
展覧会自体は写真撮影禁止、右写真はナショナル・ギャラリーの所蔵作品で、この展覧会にも含まれていたもの。ずっと前に撮影した。
これをのせるか、ケンブリッジのフィッツウイリアム美術館にある大好きな絵か、去年訪れたNYのメトロポリタンのドガの大コレクションから選ぶかずいぶん迷った。色合いが冒頭の看板と合うというそれだけの理由でこちらを(女性の服の色、実際はもっと鮮やか)。
この展示会はしかも無料! 必見です。
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