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Brugge Style
ジゼル2018(リハーサル)
ロイヤル・バレエのリハーサル「ジゼル」を。
3大ロマンティック・バレエの一つで、
(友達に筋を話したところ彼女いわく)「最低な男」の物語(笑)だ。
そこに焦点を当てるとそういう話になるけれど...
伯爵アルベリヒトは、大公の娘との結婚が決まっているにもかかわらず、
身分を偽り、村娘ジゼルと恋仲になる。
2人の女性が鉢合わせし、アルベリヒトの正体がばれ、
ショックでジゼルは死んでしまう。
乙女は死んだら森で彷徨う精霊になるという。
ジゼルは精霊の仲間に迎え入れられ、
精霊の女王はアルベリヒトを取り殺そうとするが、
ジゼルは彼を守り、朝の訪れとともに消えていく。
アルベリヒトは大公の娘と結婚して、平和に国を治めたことだろう。
この経験で成長した彼は大人になり、もうきっと「自分だけよかったらいい」などという
幼稚な考えはしないだろう。
最近、加齢とともにものすごく涙もろくなり、
世界の美しさに感動しては泣くようになったので(笑)覚悟していたのだが、
ジゼル役のフランチェスカ・ヘイワード(Francesca Hayward)には
裏切りと悲しみと錯乱、もっと大切な「許し」のドラマがなく
舞台で踊っているのはジゼルではなく、ダンサーのフランチェスカだった。
たぶん、踊ることで精一杯なのだろう。
何かが大きく抜け落ちたリハーサル舞台だった。
本番はマリアネラ・ヌネツ(Marianela Nunez)と
ナタリア・オシポヴァ(Natalia Osipova)の回をとってあり、
前回も彼女らが表現する、純粋な魂には
魔法にかけられたように引き込まれ
はらはらと泣かされたので注意せねば。
(写真はroh.org.ukより)
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