goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

la bayadere








昨夜のロイヤル・バレエ「ラ・バヤデール」La Bayadereの話を。


実は昨夜帰宅したのが24時半、シャワーを浴びて紅茶なんかを飲んでいたらあっという間に1時半、スーツケースを詰めていなかったため、目覚ましは3時にセット、空港に向けて家を出たのが5時。
で、今、目を爛々とさせながら空港ラウンジでこれを書いている次第。

今夜はヴェネツィアの夜霧に包まれて早く床につこう...

閑話休題。

昨夜は前回とリハーサル時に見たものと主役の女性ダンサー2人が入れ替わったバージョンだった。

11月5日
Nikiya-Natalia Osipova
Gamzatti-Marianela Nunez
Solor-Cesar Corrales

10月30日と11月1日
Nikiya-Marianela Nunez
Gamzatti- Natalia Osipova
Solor-Vadim Muntagirov


前回と前々回のマリアネラ・ヌネツが神殿の巫女ニキヤ(奴隷のような立場)、ナタリア・オシポワの王女ガムザッティのバージョンもすばらしかった。
マリエネラのニキヤはここまで表現できるかと感嘆するほど霊的で、神聖な巫女だったし、ナタリアの王女はピュアなほど率直だった。


が、わたしは昨夜のナタリア・オシポワの神殿の巫女ニキヤ、マリアネラ・ヌネツの王女ガムザッティのバージョンに軍配をあげようと思う。
ナタリアの踊る巫女は、ソロルへの愛以外になにひとつ、なにひとつも持たない、身分の卑しい、つつましい巫女だったからだ。
1幕目の第三場のガムザッティとソロルの婚約の場面で踊るニキヤには泣かされた。わたしの隣の女性は比喩でなくほんとうに泣いていた。
マリアネラの王女ガムザッティは顔の向きから腕の上げ方ひとつひとつが気高く高貴で、王女とはこういうものであるのだという存在感と説得力がすごかった。もちろんダンスも完璧。至宝マリアネラ。

そして、2人の女から愛される英雄ソロルはロイヤル・バレエで主役デビューのCesar Corrales。
このデビューは絶対に見たかったの...

幕間のフォワイエで「スター誕生よね!」とわいわい騒いでいる人たちもいた。ソロで踊る時の彼のギラギラしたカリスマはイングリッシュ・ナショナル・バレエの時と変わらずすばらしく、女性をサポートするのはもっと修行が必要かと思うが、これからを楽しみにしている人はとても多いと思う。これまでもタマラ・ロホやアリーナ・コジョカルのパートナーを務めて来たのだし!


(昨夜の写真は出ていないので...初演時のものから。Marianela NunezとVadim Muntagirov)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )