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Brugge Style
モオツアルトの「涙は追いつけない」
ロンドン、ロイヤル・フェスティバルホール、大大ファンの内田光子さんとMahler Chamber Orchestraのコンサートへ。
8割方、席は埋まっている。
正直、内田光子さんは少なくとも英国では最も有名な日本人ではないか、と思う。
2年前のコンサートが文章にできないほどすばらしく、舞台側に席を取ればよかった! と後悔したので、今回は内田さんの弾き振りをじっくり拝見するため、舞台側に席を取ってみた。同じように考えた人が多かったのか、こちら側は完売。
オーケストラに近い。
Mozart: Piano Concerto No.23 in A, K.488
Purcell: Fantasias: in A minor, Z.740; in B flat, Z.736; in C minor, Z.738 & in F, Z.745 (Upon one note)
Interval
Mozart: Piano Concerto No.24 in C minor, K.491
ピアノは蓋を取り外してこちらに向いているとはいえ、やはりオーケストラの面々は客席側に向いているわけで、音の伝わりがよくないのかな?? そのせいかな? と感じ続け...そして終わってしまった。
モーツアルトのピアノ・コンチェルトの華やかさの部分が、わたしにとっては物足りず(指揮に集中するためだろうか、ピアノの音を省略? 飛ばした部分もあった)、盛り上がりを待っているうちに終わってしまったような、よく言われる、モーツアルト独特の華やかさの中に突然ハシゴを外されたような感じになる部分だけが長く続いたような...
小林秀雄の有名な「モオツアルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない」を思い出した。わたしはぜんぜん全く追いつけなかった...
アンコールの内田さんの独奏はまさにモーツアルトで非の打ちどころなく夢のようにすばらしかった!
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